○照る月を|弓張り  としも|言ふことは|山 辺を 指して|  いれ|ば |なり |けり
 照る月を、弓張りの月と!!|言うわけは、山の方を目指して|  入る|
                             |矢を射る|から|なのだ|なあ。
     

違います この絵の9時間前を考えて見ましょう。この月は真夜中に東の地平線に昇ってきた月齢22.5日の下弦の月だった。真夜中から9時間経って、今、月の東の上半分が輝いているということは、太陽の光が⇒のように射しているということであり、時刻は朝の9時、空は明るいので、昼の月ならあり得ますが、「照る月」ではないですね。「山辺を指して入る」とは言えるが、「山辺を指して射る」とは言えない。矢を射る方向が逆になってしまいますね。

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