○照る月を|弓張り  としも|言ふことは|山 辺を 指して|  いれ|ば |なり |けり
 照る月を、弓張りの月と!!|言うわけは、山の方を目指して|  入る|
                             |矢を射る|から|なのだ|なあ。
   

正解です 半月は、日没の時、真南の空にあります。太陽の光が西から水平に月を照らすので、月の右半分だけが輝き、半月に見えるのです。しかし、これでは「山辺をさして入る」形とは言えません。そこで、三時間後、つまり夜九時頃の絵を描くと、西に半分ほど傾き、月が山に入ろうとし、また、弓を山に向かって射る形になります。上弦の月です。この時、太陽は約45度の角度で、月の右下から照らしています。
 七夕の夜の月も弓張り月です。太陰暦の七月七日だから、月はほぼ半月になるからです。この月は、宵のうちはきれいに見えるが、深夜の十二時頃、西に沈んでしまいます。

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