近所のカレー屋のおばちゃん曰く、「若い人はみんな同じことを言うわね」だそうである。 私は若者の仲間に入れて貰えるらしい。 最近、というか、この数年、寝るのがイヤなのである。 特に金曜日の夜は寝たくないな。 寝るのが惜しいのだ。 寝たら一日が終わってしまうような気がして眠ることが出来ず、いつも朝方まで起きている。 結局翌日が圧迫されるし、日曜の夜眠れなくて月曜日がキツくなるのは分かっているのだが。 ところで、近所のカレー屋は夫婦揃ってやたらと喋る。 暇になると客に喋りかけてくるのである。 私はカレーが喰いたいのであって喋りたいわけではない、勘弁してくれ、と思っているのだが、それでも頻繁に通っている。 超大盛りカレーの魅力には抗しがたいのである。 このカレー屋のおばちゃんは私の私生活についてまで色々と聞いてくる。 大変困ったことである。 ついには私が何時に寝るのかまで聞いてきた。 仕方がないので、ありのままに話すと、なんでそんなに寝るの遅いの?というのである。 知らんがな、と思いつつも、そこは大盛りカレーに免じて「寝るの、時間が勿体ないじゃないですか」と答えたところ、おばちゃんはこう言うのである。 「若い人はみんな同じ事を言うわね」と。 あのおばちゃんのことだから、きっと他の人のことも根掘り葉掘り聞き出しているのだろう。 初めて来た客にもガンガン話しかけていくからな、あの夫婦は。 つまり、おばちゃんが言う「若い人はみんな同じ事をいう」というのは、結構当たっているに違いない。 若い人、というあたりがやや気になるところである。 私はいつもゲームのことを考えていて、単位時間当たりの喜び量を増加させなければならない、という結論に辿り着くんだけど、単位時間当たりの喜び量が増加すればするほど時間の価値は高くなる。 今時の若者は常に喜びを増加させるべく間を詰めようとするから、時間の価値が昔と違っているんじゃないか。 若者だけじゃないかもしれないが、みんな歩く時間が勿体ないからといって、歩きながら音楽聴いて、かつ携帯でメール打っている時代ですよ。 私もテレビ見ながらネットやりつつ、犬を散歩させたりしてるからな。(nintendogsのこと) カレー屋のおばちゃんが言う「若い人はみんな同じことを言うわね」には多少の非難も含まれていそうなのだが、まあ、今はそういう時代なんだ。 時間の価値が高くなっている。 そうそう寝てばっかりもいられないんですよ。 忙しなく生きた代わりに平均寿命は縮まっていて、人生トータルで見ると総喜び量はあんまり変わってません、なんてことになってないと良いのだが。 |