いいおじさん

いいおじさん 2007_01_10

 

正月帰省して姪に話を聞いたところ、未だに旧型のDSを使っているという。
特に彼女が買ってくれと言ったわけではないのだが、DSLiteを買ってやろうと思った。
周りの子がDSLite持ってる中で、一人だけ旧型だと何か不憫なような気がしたのである。
彼女の周辺でDSLiteが主流なのかどうか知らないけど。

しかし、これが手に入らない。
なにせ近頃は通販ばっかりなので、なかなかDSLiteの放出を捕まえることが出来ないのだ。
転売屋から高値で買うのもイヤだし。
年が明けてからずっとamazonを中心に通販ページを巡回し続けていて、いいおじさんを演じるのも大変だなと感じていた。

ちなみに、幼稚園に入ったばかりの下の姪の世界では、リリー・フランキーの「おでんくん」が大人気なんだそうである。
なかなか懐かない下の姪のご機嫌を取るためには、「おでんくん」グッズを購入する必要もありそうだ。
こっちはさほど苦労せずに入手することが出来るだろう。
ただし、お金があれば、である。

私は姪達の事を考えていて、大変なことに気が付いた。
彼女たちはどんどん成長していく。
そのうち入学祝いをあげなきゃならないな。
一体幾らあげるものなんだろうか?

たとえそれが5万であれ10万であれ、今の私には問題のない金額である。
独身で人並みの給料を貰っているのだから。
だが、いつまでも現状を維持できるとは限らない。
私は最近とても隠遁生活に憧れているのだ。
アーリーリタイアして、田舎で暮らしたいな、と思う。
私の場合、自給自足で暮らしたいのではなく、一日中ゲームして遊びたいだけなのだが。

50歳の時点で5千万ぐらい貯めていれば、あとは遊んで暮らせるんじゃないか、などと考えていたのだが、これはあくまで私一人で生きることを前提にしている。
いいおじさんを演じ続けるにはちょっと無理がある人生設計だな。
目減りしていくだけの貯蓄を眺めながらの生活だと、DSLite一つ買ってあげるのも躊躇するだろう。
いいおじさんであるためには働き続けなければならないのだ。
いいおじさんでいるの、結構大変だな。

お金や物をくれるだけがいいおじさんでもあるまい、と考えられないこともない。
でも、子供ってのは割と現金だからね。
自分がそういう子供だったから、今の子供もそうだろうと思う。
いいおじさんでいるためには、金離れの良いおじさんでいなければならないのである。


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