拍子抜け

拍子抜け 2018_10_01



拍子抜けだね、台風24号には。
全然大したことなかった。
メチャメチャ心配して損したよ。

そりゃ心配もするでしょ。
だって、台風21号並の被害が出そうだって気象庁が発表してたじゃん。
紀伊半島に近づいても気圧は950hPaのままだし、こりゃ一大事だと思ったよ。
21号の時は凄かったからね。
庭の木が折れそうだったし、近所の公園に面した街路樹なんかホントに折れてたもん。
遮るモノがないからもろに風を受けたんだろう。
隣の家の瓦は飛んでくるし、その瓦で我が家の排水溝のフタが割れちゃうし、怖かったよ、純粋に。

更に通り過ぎた後の吹き返しの風も凄かったんだ。
近づいてくるときは南東の風だが、通り過ぎると北西の風になる。
我が家の北側に家と納屋の隙間を塞ぐ板があるんだが、この板を支える柱が強風で傷んでしまった。
北西から風が吹くと納屋に沿うように空気が流れて、この板を捲りあげようとするのだ。
一応ストッパーを付けてはおいたものの、強い風が吹くとぐあんぐあん音を立てる。
蚊がいなくなるぐらい寒くなったら直そうかな、と思っているうちに24号が来ちゃった。
以前は空き地だった北側に家が建っちゃったから、直そうったってそうすぐには直せない。
板が強風で飛ばされたらどうしよう、と心配でしょうがなかったな。
台風が近づいてくる前から胃が痛くなるぐらい。

しかも、また近いところを通っていくんだ、この24号は。
21号は一番近いところで60Kmぐらい離れていたけど、24号は我が家に向かって真っ直ぐ進んでくるのである、どう見ても。
最終的には南に少しずれたけど、それでも21号より圧倒的に近かった。
勢力も全く衰えない。
もうこの世の終わりかと思ったよ。
生まれて初めて、断水に備えて水を溜めてみたりもした。

ところが、最接近する2〜3時間ぐらい前に少し強い風が吹いただけで、後はもう全然どうって事なかった。
雨も普段と大して変わらない感じ。
感覚的には平均的な台風以下の威力だった。
拍子抜けとしかいいようがない。

まあ、気圧が低くても勾配が緩やかだったり、地形がちょうど風を緩和する形だったり、いろいろあるんでしょう、そりゃ。
それにしたって、あの煽り具合はないよな、気象庁の。
狼少年になっちゃうよ。
注意喚起せずに大被害が出たら出たで、また叩かれるから辛いところではあるんだろうけども。


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