暇だから大阪の司馬遼太郎記念館にでも行こうかと思った。 前から一度は行っておきたいと思ってたんだ。 で、グーグルの地図を見ていたら、河内小阪の駅を挟んで反対側に「天理スタミナラーメン」の支店があるのを見つけた。 よく聞く有名なラーメンだし、「旅猿」でも奈良編で喰ってたのを思い出し、ついで行ってみようかと思った。 余談だが私は東野幸治が大好きで、「旅猿」とか「ごぶごぶ」とかをよく観てる。 この暑いさなかに、司馬遼太郎記念館から歩いて行くのは結構大変だった。 頑張っても15分はかかる。 これで並ばされたらかなわん所だが、そんな心配は要らなかった。 客が一人しかおらず、しかもずっと漫画読んでる。 全然客が回転してなさそうだ。 この時点で、あれっ?て思うじゃん。 食べてみたら案の定、特に美味しいわけじゃなかった。 あんまり旨みが入っていないクッパみたいなスープに、ニンニクと赤唐辛子を大量に入れただけのラーメンである。 麺も特にコシがあるわけじゃない。 不味くはないけど、わざわざ足を運ぶほどのラーメンとは思えなかった。 本店とは味が違うのかもしれないが。 まだまだ暇は続く。 今度は石川の松井秀喜ベースボールミュージアムへ行こうと思った。 でも、入館料が300円ってくらいだから大した施設じゃないことは容易に想像がつく。 そのためだけに行くのはバカバカしい。 なんかついでがないかなー、と考えていて、「ごぶごぶ」で食べてた富山のブラックラーメンを思い出した。 ついでに富山まで行ってみるか、と思い立ったのである。 店の名前は忘れたが、東野と浜ちゃんが食べていたお店はテレビで観た場所に存在していた。 見た感じ、あんまりラーメンに拘りがあるとは思えなさそうな店構えである。 ブラックラーメンを頼んでみたら、これがただ醤油辛いだけのラーメンだった。 醤油辛くて、ダシを何で取ってるのかよくわからない。 食べられなくはないけど、美味しいと言うのは躊躇われる感じである。 おまけに浜ちゃんが上手いと言っていたチキンライスは止めてしまったとか。 客が増えてさばけなくなったから、だそうだ。 茹でるのに時間がかかるから、麺も細いものに替えたって。 この店はアカン。 テレビって、こんな程度のお店を紹介しているのか、と思わざるを得ない。 ホントは大してまいうーでも無いものを我々は喜んで観ているらしい。 まあ、演者の反応を見ているだけで、食べ物を見ているわけじゃないといえば、そうなんだが。 ちなみに、富山駅前通りの「元祖」とのぼりを立てているブラックラーメンの専門店に入ったら、もっと醤油辛いラーメンが出てきた。 ただし、ダシはもっと効いていて、つけ麺みたいなスープ。 これなら上手いという人がいるかもしれない。 付け加えると、吉野屋にも入ったら、ここもあり得ないぐらい醤油辛かった。 こんなもんばっかり食べてたら、富山の人はみんな死んじゃうだろ、脳卒中かなんかで。 現地に行ってみればそういうことは分かる。 そういう意味では、行く気にさせるテレビにも多少の効用はあると言うべきか。 <後日談 2011_09_10> ごぶごぶで食べてたブラックラーメンに似た味のインスタントラーメンを見つけた。 マルちゃんの「昔ながらの中華そば」に濃い口醤油をスープが黒くなるまで足せば、かなり近い味になるんじゃないか。 |