突いての「つ」

突いての「つ」 2004_10_4

 

とても悲しくなることがある。
エロゲーをやっているときのことだ。
ゲーム話に書いてもいいんだけど、内容が内容なのでコラムに書いておくことにした。

エロゲーの中では、「突いて」という言葉が頻繁に使われる。
どのようなシチュエーションで使われるのか、ということはご想像にお任せしたい。
私はこの「突いて」の「つ」を聴くたびに悲しくなるのである。
近頃のエロゲーは大半が音声付きなのだが、必ずと言っていいほど「突いて」の「つ」に強勢が置かれているのだ。

私たちは普段あまり抑揚に気をつけないで話している。
年配の方なんかは、近頃の若いもんは・・とご立腹の向きもあるようだが、若い人ほどおかしなアクセントで話しているものである。
人によっては、のっぺらぼうな人もいるだろう。
私なんかは自分の名字のアクセントすら、親に言わせると間違っているそうである。(私はアクセントをつけないけど、親は先頭にアクセントが来ると言い張っている)

ところが、エロゲーに声をあてている声優さんは明確に「つ」に強勢を置いているのである。
「つ」に強勢を置くことが正しいのかどうか私は知らないけど、皆一様に置いているから、たぶん正しいのだろう。
私はそれを聴くたびに、きっと声優学校とかで教えられたんだろうな、と思うのである。

誠に気の毒なことである。
学校に通ってる頃はまさかエロゲーに声をあてるなんて考えもしなかっただろうに。
声優さんってのは食えない職業だそうだから、ああいう仕事もやらないと食えないんだろうな。

やたらはっきりと「つ」に強勢を置いている声を聴くと、なんだか私はとても悲しくなるのである。
そもそもあんまり喋らないでしょ?そういう場合。
そんなところに技能を発揮しなくてもイイよ、と言いたくなるな。
もっとも、股間はまた別の反応を示しているわけだが。


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