毎年やってくる試験監督

毎年やってくる試験監督 '99_01_09

 

ああ、また今年もそんな時期になったのか。
毎年1月になると試験監督が回ってくる。(正確に言うと補助)
下っ端は断りにくいから、やらなくちゃいけないのだ。

試験監督といっても、要は試験用紙と問題用紙を配って回収するだけだから、そんなに重労働というわけではない。
ただやはり、人様の人生を左右するものだし、コンビを組むのが大抵、教授・助教授だから緊張はする。
日本国が公権力を持って、学力を判定するのだから、試験は厳粛に行われなくてはならないのだ。

昨年は外人の先生と組んで、非常に難儀だったなあ。
日本語しゃべれないんだもん。
おまけに入室時間の変更を知らされてなくて、私のところの受験生だけ、廊下で待たせてしまった。(寒いので5分早く入室可になった)
あの時の受験生の一人の「他の教室はもう入室してるんですよ!!」って、私を見つめた泣きそうなまなざしが、まざまざと甦るよ、今も。
ごめんよ、あの時の受験生達。

初めて試験監督やったときは、カンニングしてる奴いたしなあ。
思いっきり斜め後ろの答案用紙見てるんだよ。
一人で注意するのは禁止なので(後から試験官のせいで試験に集中できなかったとかクレームが付くかもしれない)、先生に相談しても、全然注意してくれないんだもんなあ。
奴は本当にすごい奴だったよ。
カンニングしてる解答用紙の延長上に立って、じっと見つめてやったのに、全然へのかっぱだもんね、いやはや。
カンニングしている解答用紙の出来が悪くて本当に良かった。

今年は、責任感の強い先生と組みたいな。
出来れば日本人がいいな。

あっ、そういえば、解答用紙を後ろから前に送る方式は止めた方がいいと思うんだけど、まだあのままなんだろうか?
もし後ろから回ってきた解答用紙に細工とかされたら、それこそ人一人の人生台無しになってしまう。
やけくそになって消しゴムで消してしまうとか、ないとは言えないよ。

ああ、なんか気が重いなあ。

<後日談>
実にらくな試験監督だった。
先生は日本人だし、カンニングする受験生もいなかった。
なにより答案用紙を一人ずつ回収する事が出来たしね。
意見の合う先生で、ホント、良かったよ。


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