高橋尚子

二つの「好き」 2000_09_25

 

高橋尚子がマラソンで金メダルを取った。
不覚にも私は、今日目が覚めたのが午後2時という有様で、夜のニュースで初めて知った。
そうか、もう女子マラソンの日だったのか・・・。

実は私は前から書こうと思っていたことがあったのだ。
それは高橋尚子は絶対に勝つ、ということ。
今更書くのは卑怯だけど、それでも書いてしまおう。

彼女には二つの「好き」がある。

まずなんといっても彼女は走ることが好きだ。
42.195キロ走りきったあとに、あれだけ素晴らしい笑顔を振りまける人はまずいない。
間違いなく彼女は走ることが好きなのだ。

そして、もう一つ。
彼女は監督のことが好きだ。
男女の好きではないかも知れないが、間違いなく彼女は好きなのだ。

女性の競技者はモチベーションが難しい。
男性のように生まれたときから独立した生計を将来立てなければならない、というプレッシャーの中で生きている者と違い、いつでも投げ出せる環境の中で生きている。(余談だけれど、女性は数々の不平等をこの社会の中で受けているわけだが、その見返りを強いて挙げるとすればこの点しかないと私は思う)
それ故に、自分のために!という意識が持ちづらいので、依存関係を持ちたがる傾向にあるらしい。
高橋尚子だって、きっとそういう部分があろうと思うのだ。

だから私は、オリンピックが始まる前にテレビの特集を見たとき、この二人は必ず勝つと思った。
あの二人は素晴らしいパートナー関係を結んでいる。
そしてなんといっても、二人とも「駆けっこが好き」というのだから、負けるはずがない。
更にいうなら、きっと監督も好きなんだろう。
二人が二つの「好き」を持ったとき、何をも恐れるものはあるまい。

私は特にマラソンファンというわけではないのだけど、これからもあの笑顔が見られることを祈っている。


<余談>

高橋尚子のインタビューを見ていたら(田村は出てこんでいい!と叫びながら)、巨人の優勝決定の瞬間を見損ねてしまった。
だって、4−0で負けてたし。
昨年中日の優勝を神宮で見てきて、巨人の優勝を見逃す・・・。
巨人ファンの私っていったい・・・。(ちびまるこちゃんの心境)


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