小売業の競争が激しすぎる

小売業の競争が激しすぎる 2018_11_18



家から1kmぐらいのところにスギ薬局が出来た。
日々スーパーの価格を調査して回っている私にとって、これは大きなニュースである。
だって安いんだもん。
薬局のくせに、冷凍食品は常に半額レベルだし、インスタントラーメンやスナック菓子が安すぎる。
プリングスのロング管が98円はちょっと他で見た事がないな。
私がよく買うこんにゃくゼリーも、他店のセール価格でいつでも買える。
しかも、一品だけ一割引クーポンみたいなヤツも気前よくくれるし、カード払いにも対応しているし、ポイントもくれるのだ。
正に至れり尽くせりである。

場所がまた凄いんだ。
道を挟んでバローの向かい側。
バローってのは東海圏を地盤とする大手スーパーである。
勢いバローも安売りで対抗せざるを得ない。
バローだけじゃなく、500mぐらい離れたところにあるピアゴやドラッグスギヤマも値下げを強いられているのを私は確認している。
全く以て有り難い事である、我々にとっては。

しかし、ちょっと競争が厳しすぎるんじゃないか、とも思うんだ。
小売業って平均年収が他業種より低いでしょ。
そういう業種に人手を取られるのって勿体ない気がするんだよね。
もっと賃金を上げて、ついて行けない小売りを淘汰した方がイイのではないか。

いま人手不足で、外国人労働者を入れようって話になっていることに、ちょっと違和感があるんだよな。
前提となっているのが、低賃金でないと成立しない業種を救うべき、という考えでしょ。
本来は成立しなかったら潰すべきであるはず。
低賃金では成立しない業種から、高賃金でも成立する業種に人を移すべきなんだよ、ホントは。

難しいところではあるんだけど。
ホントに賃金インフレが起きたら、日銀は金融緩和を止めざるを得ないし、止めたら金利が上昇して財政が破綻する。
だから、エンジンを吹かしながらブレーキを踏むような政策運営になってしまう。
少子高齢化が進む限り、どうやってもいずれは破綻するんだから、遅いか早いかだけの違いなんだが。
とりあえず私は、勉強したくない学生を大学に入れた挙げ句小売業に就職させるより、中卒でとび職になってくれる人を増やすような世の中になった方がイイのではないかと思っている。


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