ギックリしないギックリ腰

ギックリしないギックリ腰 2007_07_19

 

ギックリ腰というと、重いものを持ち上げた瞬間にグキッと腰を痛めることを指すような気がしていた。
頭の中にギックリ腰を起こすときの絵を漫画的に思い浮かべてみると、腰の辺りにグキッと書きたくなるものである。
しかし、必ずしも一撃で腰を痛めるばっかりがギックリ腰というわけでもなさそうである。
そもそもギックリ腰の正式な病名は「急性腰痛症」と言うんだそうだ。
急性だからといってギックリとは限らない。
いや、Wikiに書いてあったんだけど。


ソフトボールをやるのに頭数が足りないというので、やむなく出動した。
いつもなら断るところだけど、そこはそれ久しぶりにやりたい気持ちもあったわけである。
しかしまた、こんなに疲れるとは思わなかった。
ソフトボールをやったことのないフランス人をピッチャーにしたせいで、ストライクが入らない。
投げるたびに身構えなければならないので守る方も大変である。
助っ人参戦でエラーすると気まずいのでまじめに守備していたら、腰が痛くて堪らなくなった。
私はこれを筋肉痛だと思った。
スクワットしたりするのとは使う筋肉が違うんだよな、などと納得していたのである。

よく考えたら、この時点でおかしかったのである。
筋肉痛って、すぐには痛くならないじゃない。
試合しているときからずっと痛かったのだ。
でも私は筋肉痛だと思っているから、ストレッチしたり、お風呂に長めに浸かったりしていた。

おそらく軽度のギックリ腰を起こしていたのだと思うのだが、私は対応を間違えた。
本当はストレッチしたりお湯につかったりしてはいけないのだそうである。
患部が炎症を起こしているうちは、動かさない方が良いのだ。
なのに私は無理をして、ずっとストレッチをしていた。
10日経っても腰をある角度にすると刺すような痛みがはしるので、ようやく筋肉痛じゃないと気がついた。
ネットで症状を調べているうち、どうもギックリ腰の一種ではないかという結論に落ち着いたわけである。
安静にしていたら、すぐに直った。

まさか自分がギックリ腰になるとは思ってもいなかったし、グキッとも来なかったからね。
普段筋トレしてても、なるときはなるんだ。
やっぱり歳を食ったってことなんだろうなあ。


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