生みの親

このHPの生みの親  〜50で18 その7〜 2006_08_14

 

50で18、私は常に主張してきた。
私が50歳の時に18歳の奥さんをもらう、という意味である。
それはあくまで、出来るだけ美味しい時を頂きたいし、その資格があるのはもっとも美味しいときの私である、という意味であって、私が極端なロリコンであることを言わんとしているのではない。
もちろん、それを否定するものでもないのだが。

いきなりだが、A氏が結婚するそうである。
彼は今まで登場したどのA氏とも異なる人物だ。
そして、彼こそがこのHPの生みの親とも言うべき存在である。
あの男が結婚するとは正直信じられないが、あれから随分と長い時間が経った。
時間は人を成長させるのだろう。

私はかつてセガのBBSを去るとき、もう書くことはないだろう、と思っていた。
自分の考えを人に押しつけてみたところでどうにもならない。
書くこと自体から、スッパリ足を洗うつもりだったのである。
A氏のHPを教えてもらったのは、ちょうどそのころのことだったと記憶している。

A氏、当時はA君だね。
彼は理系のくせにあらゆる本を読んでいて、べらぼうに物知りなんだけど、ちょっとどこかおかしい。
照れ屋でシニカルなんだな。
シニカルなのに照れ屋さんだから、すれた発言をした後のフォローができない。
彼は人間関係において常に損をしていた。
やる気なさそうに見えるのだ。
K先生も「あいつはダメだ」と某社の知人にボヤいたそうである。
しかも、その話をたまたま当該某社の人事を担当している父親経由で聞かされて、彼は大変ショックを受けていた。

そんな彼は密かに個人HPを作っていた。
まあ、要するに愚痴を書くわけである。
「俺も悪いけど、教えるそっちも悪いんじゃないの?」ってね。
これが面白い。
世の中、他人(ひと)の悪口ぐらい面白いことはない。
しかも、知っている人の悪口なら尚更である。
私は更新されるのを毎日楽しみにしていた。

しかしある時、私の中にある思いが首をもたげてきたのである。
他人の悪口じゃなくても面白い事って書けるんじゃないの?って。
あからさまに言うのもなんだから、間接的に伝えられないか、ということで書き始めたのが、このコラムの最初の方にある幾つかの文章である。
当時は一人ひとりにPCが割り当てられる時代ではなかったので、共用で使っているPCのデスクトップに書き残しておけば、誰かが読むだろうと期待して。

書いてみたら楽しかったな。
こんなに楽しいことをやらない手はない。
書いているうちに自然とゲームの話も書きたくなった。
A氏のHPを見なかったら、おそらくこのHPはなかっただろう。
おかげさまで、今もこうして書き続けることになったのである。
誰かが読むだろうと期待してね。

その後、A氏は父親の勤める第一希望の企業を諦め、別の企業に就職した。
昔書いたコラムの日付を見る限り、それから7年以上が経過したようである。
最近時間の経過わからなくなってきたな。
聞くところによると、まずまず立派に勤め続けているそうだ。
勤めているうちに、結婚にまでたどり着けるコミュニケーションスキルを身につけたんだろう。
なるほど彼は成長したようだ。

さて。
問題は私の方である。
私はこの7年余りで、成長しただろうか?
私個人としては、ただ部屋にこもってゲームしてるだけでも自分を成長させることが出来ると信じているし、そうなっているはずなのだが・・・。
気がつけば、いつの間にやら折り返し地点は過ぎている。
まあ、そのうち私の方がA氏に説教されるときが来るかもしれんなあ。


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