高すぎるハードル

高すぎるハードル 〜50で18 その6〜 2005_07_14

 

50で18、私は常に主張してきた。
私が50歳の時に18歳の奥さんをもらう、という意味である。
それはあくまで、時代が時代なら12,3で輿入れしてたもんですよ、ということであって、私が極端なロリコンであることを言わんとしているのではない。
もちろん、それを否定するものでもないのだが。

いきなりだが、匂いが気になる。
Cさんの匂いが気になるのである。
これには参った。

定年まで後数年と思われるCさんの横に扉があって、出来るだけそこを開けておくようにしている。
通気をよくしてエアコンの使用量を減らしているのである。
これは大変素晴らしい事だ。
ところが、Cさんの体が臭い。
前から臭かったのだろうと思うのだが、Cさんが禁煙する前はタバコ臭くて気付かなかった。
空気の流れが強いときはまだイイのだが、微風の時がヤバイ!
ねっとりとその匂いを味わわねばならないのである。

この匂いは汗くさいのとは違う。
いったい何の匂いなんだろう、と思って調べていたら、どうも加齢臭らしいという結論に落ち着いた。
加齢臭というのは、最近になってその存在が明らかとなったノネナールという物質の匂いである。
40歳以上になると発生するため、加齢臭(齢を加える匂い)と呼ばれているようだ。
従来「年寄り臭」などといわれていたものの正体はこれらしい。
そういえば、おばあちゃんの部屋とかはいつも臭かった。

このノネナールという物質は、体脂肪の成分が歳と共に変化することによって発生するらしく、どうやっても止められないという。
私はこれからもほんのり漂う加齢臭を味わい続けないといけないのだ。
Cさんに直接「臭いです」とは言えないし、言っても匂いは変わらないだろう。
ストレスが溜まると匂いがきつくなるそうなので、Cさんのストレスを解消する方法を見つけるべきなのかもしれないな。

と、ここで私は大きな問題に気がつくのである。
私もいずれ加齢臭を発するときが来る。
これはどうやっても止められない。(和らげることは出来たとしても)
じゃあ、50歳の私は加齢臭を伴っている事になるじゃないか。
その状態で18歳の女の子をゲットしなければならない。
つまり、すっごい臭いのを込み込みでそれでもなお結婚してもいいわ、と思われるほど素晴らしい人間に私はなる必要があるということである。
ちょっとハードルが高過ぎやしないか?



<後日談 2005_10_28>
ヤバイ!
いよいよ冬が近づいてきた。
扉を閉め切るその日も近い。
恐ろしいことに、匂いの逃げ場がないじゃないか。
耐えられるんだろうか・・・。


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