50で18、私は常に主張してきた。 私が50歳の時に18歳の奥さんをもらう、という意味である。 それは18歳ぐらいが肉体的なピークなんじゃないか、ということであって、私が極端なロリコンであることを言わんとしているのではない。 もちろん、それを否定するものでもないのだが。 ところが、物事にはTPOがあるのである。 「50で18」を主張してはいけないシチュエーションが存在するわけだ。 例えば、こんなことがある。 「私、もう28なんですよ。どう思います?」 困った質問である。 良家のご息女で選り好みしているうちに28歳になってしまった女性なんてのがいるわけだ。 さて、どう答えるか? 「まだまだ問題ないですよ」という回答を期待していることは明白である。 しかし、私は「50で18」を主張せざる得ない。 仕方がないので、「いや、いいんじゃないですか。僕は50で18ですけど」と折衷案で切り返すことになる。 分かり切ったことだが、これはいけない。 なにぶん向こうは、自分の方がレベル的に上だと思っているわけである。 目の前にいるのは、「いま」の私だからね。 それが「50で18」によって全否定されてしまうのだ。 私の「50で18」は、私が素晴らしい人間に成長することによって成し遂げられるのだ、というロジックは理解されない。 なぜならば、怒っちゃってもう口をきいてくれないからである。 困った話だな。 もう、はじめからそんな質問するなよ、と私は言いたい。 この話は、「50で18」もTPOが大切だよね、という教訓なのである。 もっとも、であればこそ「50で18」を主張し抜きたい、という思いに駆られることも、また一方の事実なのだが。 <語句説明> TPO:Time,Place,Occasionの略。 日本でしか使わないらしい。 |