ソフトバンクはカッコイイ?

ソフトバンクはカッコイイ? 2008_01_28

 

私は携帯電話を持っていない極めて希な人間である。
今どき小学生でも持っているというのに。
もっとも携帯電話なんか持っていなくても、私には電話をかける相手も、かけてくる相手もいないので全く問題ないのである。

私が携帯電話に縁遠い人間であるからといってしかし、携帯電話のCMを見ないで済むわけではない。
私が携帯を持とうが持つまいがCMは勝手に流れているのである。
中でも目につくのがソフトバンクのCM。
あれは面白いな。
予想外シリーズから白戸家シリーズに入ってますます面白くなった。

ところで。
「ソフトバンク」って名前はなんだか胡散臭い響きを持っていた、私にとって。
急激に伸びてきたIT系の企業というのは大抵胡散臭いモノなのである。
今や実態としては単なるIT系とは言えないのだが、イメージの世界では相変わらず胡散臭いままだった。
ボーダフォンを買収したとき、名前をソフトバンクモバイルに変えると聞いて、そんなバカなと思ったものである。
「ボーダフォン」の方がカッコイイじゃん。
莫大な買収額を支払ったのに、せっかくのブランドを捨ててしまうなんてもったいない、と私は思った。

ところがドッコイ。
今になってみると話がまるで違う。
携帯電話のシェアを伸ばすためにCMガンガン打っていくと、ソフトバンクモバイルだけじゃなくソフトバンクグループ全体のイメージが向上していくんだな。
あれ、ボーダフォンのままでいくらCM打ったって、ボーダフォンの価値を高めるだけで終わっちゃうから。
あれだけ価格攻勢を仕掛けて、オマケにCM延々と流し続けて、ホントに儲かるんかいなと思うけど、あれはグループ全体の企業価値を高めるという意味では大きな効果を持っているかもしれない。
私のソフトバンクのイメージはこの一年ぐらいで酷く良くなった。

CMの中では犬がとうとう学校の先生になった。
おまえやりすぎだろ、と思いつつ笑ってしまった。
まんまと填められているような気がする。
もし仮に携帯電話を今買うなら、私はきっとソフトバンクにするだろうな。
買わないけど。


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