誰が清原を殺したのか

誰が清原を殺したのか 2005_10_03

 

ようやく清原の自由契約が発表された。
私はやっとこの日が来たかという思いで記事を読んでいた。
あまりに遅かった。
私は巨人ファンだから清原のように巨人でやりたい、と言ってくれる選手が大好きだが、居残って迷惑をかけるようでは話にならない。
結局清原という男は殺されたんだろうな、という気がしていて、特別自分が野球に一家言持っているわけではないと知りながらも私はこれを書こうとしている。

まずきっと指導者に恵まれなかったんだろうな。
松井秀喜なんかは、少年野球時代に敬遠でピッチャーを睨んだだけで、コーチにファーストベースに行く途中でぶん殴られたそうだ。
人間、時にはガツンッとやられた方が後にいい影響を残すことがある。
少年時代の清原の話は聞いたことがないけど、少なくともプロに入ってからの清原はずーっとスター扱いであまり厳しく指導されなかったと聞く。
巨人に入ってからは、なんだかやたらとファンに有り難がられて、やはり特別扱いだった。
外様だからという遠慮があったのかもしれない。
松井は褒めたことがない、と長嶋監督は言っていたが、清原に文句を言ったという話は聞いたことがなかった。
近年はテレビ視聴率の凋落が取りだたされたこともあって、人気のある清原はますます擁護された。
ああいうのはきっと清原にとって良くなかったんじゃないか。
彼の野球人生の中で誰かがもっと厳しく言ってやれば、監督とのハイタッチを拒絶するなんておかしな事をやらなかっただろう。

きっとみんなで清原を殺してきたんだ。
彼の歴代の指導者、球団、テレビ報道、そして彼を擁護するファン達。
私も彼が巨人に来たときは嬉しかったからな。
ええやん、自由にやらしてやれば、と思ったよ。
全てが間違いだった。
今となっては取り返しがつかない。


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