念願の無音マウス

念願の無音マウス 2006_04_14

 

マウスのクリック音が昔から嫌いだった。
なんでいちいちカチカチいうのか。
静かにしろっつーの。
一時期、静音PCを作るのにハマってたこともあって、私はクリック音の小さいマウスを探していた。

ちなみに、キーボードはゴム製に替えている。
知ってる人は知っているフニャフニャキーボードだ。
何せゴムなのでカチャカチャ音はしない。
ただしゴムだからキーのタイプした部分だけが沈むので、正しく強くタイプしないと認識してくれない。
正直な話、普通のキーボードよりは相当疲れる。
しかし、静音を目指す以上、これはやむを得ないことなのである。

キーボードが静かになったら、次はマウスを静かにしたい。
これはごく自然な成り行きである。
人間やり始めたらとことんやりたいのだ。

そんな私にぴったりのマウスが発売された。
クリック音もホイール音もしない、その名も「サイレントマウス」。
これは是非手に入れたいじゃないか。
私は即座に注文したのである。

手に入れてみて、これはビックリの商品だった。
ホントに音がしない。
これは凄いよ。
最初は嬉しかったな。

ところが、その喜びも長くは続かなかったのである。
何せ音がしないから、クリックしているかどうか分からない。
ダブルクリックとかメチャ不安。
ついつい指に力が入ってしまう。
これがいけない。
すぐに右手の人差し指と中指の第一関節から第二関節あたりに激痛が走るようになった。
キーボードでただでさえ疲労した指が悲鳴を上げたのだ。
この2本の指はシューティングゲームでも使うので、影響は甚大であった。

結局、私は「サイレントマウス」を使うのを止めてしまった。
物事にはなんでも意味がある。
マウスのクリック音にだって意味があるのだ。
クリック音もマウスの機能の一部なのだということが今回の件で分かった。

痛めた指はいまだに痛い。
今回は少々高くつく勉強であった。



<後日談 2006_09_21>

実はこの後、懲りずに「サイレントキーボード」も購入した。
同じ代理店の代物である。

「サイレントキーボード」は確かに静かなのだが、マウスのと違って爪があたってしまうので必ず音が鳴る。
指の腹で押す習慣のある人なら無音と言えるかもしれないが。
「サイレント」という言葉は、嘘のような嘘でないような、といった感じであった。

ところが、3ヶ月ほどでこれは壊れてしまった。
分解してみたところ、キーの下には安っぽいお椀状のシリコンが入っており、それ自身の弾性でキーが持ち上げられているようだ。
壊れたのはシリコンの所為ではなさそうだったが、中を見ると壊れても致し方なさそうに思えた。

本日、懲りずにまた同じところから「サイレントキーボード」を購入した。
打ち込んでみてビックリ。
明らかにタッチが変わった。
前よりもキーが重くなっているのだ。(かなり疲れる)
その代わり、より静かになっている。
爪の当たる音も幾分か軽減されているようだ。
3980円の商品でも改良されるんだな、と少し驚いた。



<後日談2 2007_01_23>

メルコから発売された静音マウス『BOMU-SL/MSV』を早速購入してみた。
パッケージから取り出した時の印象は、小さめで使いにくそうだった。
また、クリック音が全くしないので、サイレントマウスと同じ結果になりそうだな、と思った。

ところが、使ってみると全然違う。
これはイイ!
押し込みが浅く、ちょっと触れるだけでクリックできるので、全然疲れない。
感度が良すぎて最初は少し違和感があったけど、すぐに慣れた。

やっぱりメジャーなメーカーが出す製品はモノが良いな。
この調子で、是非静音キーボードも作っていただきたい。
サイレントキーボード、めっちゃ疲れるねん。



<後日談3 2007_11_16>

『BOMU-SL/MSV』のスクロールボタンが空回りするようになった。
一年持たずに同じものをまた発注する羽目になるとは・・・。
静音ものは壊れやすいな。
でも、一度静音に慣れてしまうと、カチカチ時代にはもう戻れないのだ。



<後日談4 2008_02_22>

サンコーレアものショップから『サイレントキーボード2』が発売されたので、早速買ってみた。
『1』のテンキーが押し込んだあとくっつくようになっていたので、丁度いいタイミングだったな。
静音モノは壊れやすいのが玉にキズ。
いま『2』を使ってこの文章を書いている。

まずファーストインプレッションは、超うるさい!というもの。
押し込むときに引っかかりがあり、そこを抜けるときに音がする。
真上からキーの中心をそっと押せば音は鳴らないときもあるな。
慣れが必要か。
静音の面では、かなり後退した印象。
ただし、カチカチ音ではなく低い音なので、あまり響かないかもしれない。

キータッチは確かに進歩した。
『2』はかなり軽い。
通常のストロークの浅いキーボードに近いモノがある。
『1』は異様に重くて、本気で腱鞘炎になりそうだったからな。
何事もトレードオフだということか。

おっと、ここで重大な失陥を発見した。
押し込んだキーが戻ってこない。
押し込むときに感じる引っかかりの部分に戻るときも引っかかるみたい。
使い込んでいくと、引っかかりが徐々に消えていって良いキーボードになるかも。

あと、キーボードの底面がガタついている感じがあるので、何か強いた方がいいかも。
私はノートPCをくるむのに使う静電防止シートみたいなヤツを強いてみた。
薄くていくらか弾力もあり、いい感じ。



<後日談5 2008_02_29>


サイレントキーボード2、一週間使ってきたけど、こりゃ駄目だ。
うるさすぎ。
ちょっと気の利いたノートPCの方が静かだよ。
使うのやめて前のキーボードに戻した。
『1』の静けさに改めて感激。
指は痛いけど。



<後日談6 2009_01_06>
このところ、右肩と右肘の関節が痛い。
凄く痛い。
サイレントマウスとサイレントキーボードのせいのような気がする。
このページは割と検索にヒットするようなので、ご覧の方はご注意ください。



<後日談7 2009_03_09>
2週間ほどノートPCを使っていたら、肘痛・肩痛が治まってきた。
間違いない。
サイレントマウスとサイレントキーボードのせいだ。



<後日談8 2009_03_31>
ギブアップ。
肩肘が限界だ。
サイレントキーボードを使うのは諦めた。
よく考えたら、仕事中耳栓してるから、うるさくても関係ないんだよ。
サイレントマウスの使用はまだ継続してる。



<後日談9 2009_04_01>
バッファローコクヨサプライの『BSKBC01』を買った。
サイレントキーボード2より、普通のパンタグラフ式の方が静かだわ。
はじめからこうしておけば、肩肘を痛めずに済んだのに・・・。


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