なぜ挑んでくるのか?

なぜ挑んでくるのか? 2012_10_24

 

日に日にご飯の量が増えている。
近所に出来た台湾料理店はランチのご飯が大盛り無料なので、私はいつも大盛りを頼むのだが、その量が回を重ねるごとに増えているのである。
またか、と思わざるを得ない。
名古屋にいるときも、東京にいるときもそうだった。
誰かが必ず私に挑んでくるのだ。
世の中にはたくさん食わせて喜ぶような連中がいるんだよね。
有り難いと言えばありがたいのだが、そこまでは求めてないってこともある。
いつも三合分盛ってくるカレー屋のおっちゃんに、「普通の大盛りにして」って言ったら、つまんねえこといいやがって!みたい目で見られたこともあった。
意味がわからないよ。
そんなに食わせたら損するじゃん。

しかし、そうでもないんじゃないか、という気もしてきた。
最近よく外食するのだが、そうすると気づくのである。
ラーメン専門店なのに「ライス無料」とか、定食屋の「ライス食べ放題」とかってお店が異様に増えたことに。
個人経営のお店だけじゃない。
バーミヤンとか王将でも大盛り無料やってるからね。
近頃のトレンドと言ってもいいんじゃないか。
とすれば、何か理由があるだろう。

まあ、きっと安いんだろうね、メニューの単価を下げるよりは。
使う米にもよるけど、おそらく原価でどんぶり一杯50円はしないんじゃないかな。
安いお米でも炊き方によっては、そこそこおいしくなるみたいだし。
それに、みんながみんなお代わりするわけじゃないから、一律にメニューの値段下げるよりも平均単価で見ると得なんだろう。
デフレ時代にフィットした戦略なんでしょ、たぶん。
もっとも、牛丼チェーン店みたいにギリギリまで切り詰めていると成立しない戦略かもしれないが。
吉野家とかで大盛り無料キャンペーンをやってた記憶はないもんな。

安いって意味では、人に食わせたい連中にとってもお米はリーズナブルな食品なんだろう。
自分の欲求を最も安価に済ますことが出来るという意味で。
同一単価で考えると、ご飯の方が麺類よりも体積が大きいから、食わせた満足感も大きいだろうしな。
あんまり食わせてもらうとこっちも申し訳ないんだけど、向こうがそれで喜ぶなら、まあ、良しとしておこうか。
ひょっとしたら福島県産のお米が業務用として安く出回っているんじゃないかとか若干思いつつも、私は今日も食べるのである。


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