トランプの大富豪(大貧民)ってルールあるじゃん。 あれって凄いな、と思った。 というのは、お金のことを考えているうちに、大富豪のルールが実社会と同じであることに気付いたからである。 いま世界中の中央銀行がマネーを供給しまくっている。 供給しないと景気が悪くなって貧困層も苦しくなるから、その恩恵は誰しもが受けているはずだ。 ただし、受ける恩恵はお金を持っている人の方が大きい。 つまり全体を救おうとすると、お金持ちはよりお金持ちになってしまうのである。 だから格差はどんどん広がっていく。 格差は極限まで広がっていくと、いずれ革命が起こる。 極端な例だと、ロマノフ王家なんかは国富の半分を所有していたとどこかで読んだ記憶があるのだが、ロシア革命は起こるべくして起きたと言えるかもしれない。 だから革命を防ぐには、富めるものが富を手放す必要がある。 革命が起きたら、それこそ資産はゼロになるかもしれないんだから、危機に備えて金を購入するかのように富を一部手放したほうがいい、という考え方もあるんじゃないか。 しかし誰しも自分だけ資産を減らしたくはない。 だからこそ、国が税金として徴収し、再分配するわけである。 ところが、ボーダーレスの世の中にあっては、税金を高くしたり、資産に課税したりすると、マネーが逃避しちゃうんだよね。 自分の国だけ税金を高くするわけにはいかない。 弱ったことだ。 世界的に税制を統一でもしないことには、そのうち本当に革命が起きるかもしれないよ。 日本はかなりマシな方だし、革命を起こすほど国民に元気はないだろうけどね。 ところで、革命って言葉からすぐに私はトランプの大富豪を連想した。 あのルールって現実そのまんまじゃん。 大貧民から大富豪に良いカードが2枚入って、大富豪が要らないカードを大貧民に2枚渡す。 すると、貧富の格差が広がると同時に、悪いカードが4枚揃いやすくなって革命が起きる、という。 凄くよく出来たルールだな。 しかも、革命を起こさせないようにするには、大貧民に少しマシなカードを渡してやればいい、という点でも同じじゃないのかな。 馬鹿正直に悪いカードを2枚渡す必要はない。 誰が考えたのか知らないが、よく出来てるなあと感心した。 |