行きつけの台湾料理屋にランチを食いに行ったところ、中日スポーツが空いていた。 これはラッキーだと思った。 昨日はサッカー日本代表が決勝トーナメント進出を決めたところだし、普通なら先客に取られていてもおかしくはないはずだから。 ところが、いざ中日スポーツを読んでみると、いきなり1面の右端に「前半0−0」という見出しが出ていた。 前半?って思うじゃん。 そうなんだよ。 〆切りの段階で前半しか終わってないから、結果もインタビューも載せられないの。 確か前半が終わったのが24時前でしょ。 試合終了が24時50分ぐらいだったかな。 スポーツ新聞なんだから、それぐらい〆切りを遅らせればいいじゃん!と私は思うのである。 明日の新聞に詳細を載せても、誰も喜ばないでしょ。 昔はもっと融通が利いたような記憶があるんだけどな、新聞って。 国会が深夜に採決するとかで、〆切りをギリギリまで延ばした事があったような・・・。 しかし思い当たるところはある。 近所にローカル新聞の配達所が出来た。 角地で長年誰も使ってなかった小さなスペースに。 もちろん私は新聞など取ってはいないのだが、近所だから様子は分かる。 深夜にランニングしてると、トラックが新聞を運んでくるのに出くわすのだ。 大体2時ぐらいには運び込まれてくるな。 そして、2時半から3時ぐらいにはスーパーカブの走る音が聞こえてくる。 私はそれを聞くといつも、早いな、と思うのだ。 というのも、30年ぐらい前は4時から5時ぐらいだったから、スーパーカブの音が聞こえてくるのは。 私は中高生の頃、いったん仮眠してから深夜に起きて勉強していたので、よく知っているのである。(ホントはゲームしてただけだが) これは想像だけれども、おそらく読者が減ったせいで、配達員ひとりが受け持つ範囲が広くなったのではないか。 そして、その分時間がかかるようなったから、早く出発しなければならなくなった。 それに伴い、新聞の〆切りも早くなったのだろう。 もう今は〆切りを延ばす余裕など新聞にはないのだ。 今どきはネットニュースだけしか読まない人が多いし、新聞を読むにしても電子版を読む人も増えている。 ただでさえ紙媒体の新聞を読む人が減っているのに、読む人が減ると配達効率が下がって、〆切りが早くなる。 そうすると速報性が更に失われて、益々読者を失っていく、という負のスパイラルに入っているようである。 新聞の未来は本当に暗いね。 少なくとも新聞配達は。 牛乳配達みたいに、そのうちなくなるんだろうな。 |