人口増がなによりの安全保障

人口増がなによりの安全保障 2013_12_30

 

近所に台湾料理店が3つもある。
看板には台湾料理と書いてあるが、どうも働いているのは大半が中国人らしい。
そりゃまあ、台湾人がそんなにいっぱい日本に働きに来てるわけないわな。
三店舗ともコストパフォーマンスが良いので私はよく食べに行くのだが、おそらく日本人を使ったら、あの値段では出せないだろう。
彼らがいなくなったら、私は食欲を満たすためにいくら使うハメになるのだろうか。


この間、首相が靖国神社に参拝したとき、マジでどうしようかと思った。
だって株をしこたま買ってたからね。
幸いにして市場は全然気にしなかったみたいだ。
ホントに良かった。
しかし、いずれ中国との戦争は避けられないだろう、と私は思っている。
全面戦争にはならなくても、局地戦は大いにあり得るよ。
中国軍は戦争を恐れていないからね。
あいつらはしょっちゅうやってるし、自分たちのプレゼンスを維持拡大するにはときどき戦った方がイイんだ。

仮に局地戦が起きても全面的に貿易が止まったりするわけじゃないだろう。
だが、労働者が帰ってしまうことは考えられる。
日本人がいやがる仕事、労働生産性の低い仕事の多くは外国人研修生・実習生に頼っている。
教育水準が高く、教えなくても働く習慣を身につけている中国人はその中でも主力でしょ。
中国人留学生を大量に受け入れているのも、アルバイトしてくれるのを当てにしている部分もあるだろう。
彼らが帰ったら、一体どうなるのか?
おそらく労働生産性の低い仕事は消滅するだろうな。
国内で生産出来なければ輸入することになるから、まあ、円安方向に働く要因になるだろう。
更に、労働需給が逼迫するから、賃金インフレが起こるはずだ。
過度のインフレになったら、本来日銀は金融緩和を止めるべきである。
でも、止めたら国債の長期金利が急騰するから止められない。
そうすると、もっと円安圧力がかかるはずだな。
ますます輸入インフレになるだろう。
おそらく日銀がどうがんばっても、どこかの段階で長期金利は上昇し始めるだろうな、そうすれば。
金利上昇懸念が出てくると、中国は日本国債の売り崩しをカードとして使ってくることも考えられる。

こう考えていくと、人口減に伴う労働生産人口の減少が日本のアキレス腱になることは想像に難くない。
食料安全保障とかエネルギー安全保障より、こっちの方が切迫した問題になるかもしれんよ。
極端な円安になると、外国人労働者を入れようとしても来てくれないこともあり得る。
実質的な賃金が目減りしちゃうからな。
移民がイヤなら、もうちょっと真面目に人口を増やす取り組みを進めないとね。
フランスみたいに、シングルマザーウェルカムな社会にするとか。
生みたいけど育てられないというなら、国が引き取って育ててもいいんじゃないの。
過疎の地域に施設でも作って、そこに住み着いてもらえたらなおイイじゃん。
女性を活用するったって、いずれは女性も枯渇するからな。
人口増がなによりの安全保障になりそうな気が私はするのである。


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