以前にも書いたことがあるのだが、MSOfficeの値段を何とか下げられんものか?と考えていた。 日常生活に不可欠なものが市場において事実上独占状態にある場合、その値段は公益的見地から定められるべきなのである。 あれは高すぎる。 なんで改めてこんなことを考えていたのかというと、母親が「マウス試験」を受けたいから「WORD2003」が必要だと言い出したからである。 資格が必要なのではなく、単に試験に受かりたいだけらしい。 もうおばあちゃんというべき年齢の彼女がそんなチャレンジをしようだなんて、素晴らしいことじゃないか。 是非応援してやりたい!・・のだが、その為には少なくとも「WORD2003」を買わなきゃいけない。 プレゼントしてやろうかと思って、「Office 2003 Personal」の値段を調べたところ、45,000円もするのである。 アップグレードでも2万円を超える。 こんな値段、他の統合オフィス製品じゃあ考えられない。 ひどい話である。 だって、彼女は「マウス試験」を受けたいだけなのだから、他の安い製品を使え、とは言えないのだ。 要するに、世の中で最もMSOfficeが普及しているから「マウス試験」が客観的価値を持つわけで、たとえ「Starsuite」(サン・マイクロシステムズのオフィス製品)の資格試験があっても、彼女はその資格を取りたいとは思わないはず。 だから私は、何とかならんもんか?と考えていたのである。 世の中が「機能として十分であれば、製品は何でもいいよ」という認識を持たない限り、この現状は変わらない。 何となくMSOfficeじゃないとマズい様な気がする雰囲気を如何にして変えるか? これは難しい話だな。 答えがあるなら、きっともうやってるはずである、競合他社は。 結局、かつてマイクロソフトもそうやったように、互換性が極めて高い製品を資本の大きい会社が赤字覚悟で販売するしかないだろう。 今となっては、「一太郎」がもう少し頑張っていてくれたら・・・、とか思わずにはいられない。 ジャストシステムぐらいの小さな資本力では、どのみちダメだったかもしれないが。 もし、シェアが半々ぐらいで推移していたら、きっと「Office 2003 Personal」は12,800円ぐらいだったろうに。 |