前にも書いたけど、私は最近お金のことばかり考えている。 私はお金が欲しいのである。 お金さえあれば、遊んで暮らせるじゃないか。 忙しく働くなんてのは真っ平御免なのである。 ところで、このところロシアがグルジアに軍事侵攻したことが話題になっている。 平素日本で暮らしているとグルジアなんてのは酷く遠い国のイメージがあるけど、経済ニュースなんかを読んでいると、これはかなり身近な問題に思えてきた。 原油の値段が上がったり、有事のドル買いで円安が進行したりするからである。 これは余所事ではない。 私はグルジア関係のニュースを興味を持ってこのところ読んでいた。 すると、ここ何日かで状況がかなり緊迫してきたじゃないか。 ロシアはグルジアの自治州を独立させようとしているようである。 西側諸国との摩擦もなんのその。 原油価格急騰で相対的に力をつけたロシアは自信を取り戻してきた様子が伺える。 しかし、私はあるニュースを読んでこれはそのうち解決するんじゃないか、と思い始めた。 ロシアから資金が流出し始めたというニュースである。 危険な地域からは自ずと資金が逃げていくようだ。 もしロシアにまともな思考が出来るなら、おそらくあんまり無理はしないだろう。 今更冷戦時代に戻るったって、使えるはずもない兵器をそこら中に配備してコストが掛かるだけである。 どの国も得しない。 かつて日本は愚かな植民地支配をやった。 朝鮮併合は1910年だったと思うが、酷く時代遅れだった。 セポイの反乱やアヘン戦争なんかを通じて、先進諸国は植民地支配ってあんまり儲からないな、と思い始めていたのである。 同一の文化を共有するある程度以上の人口と人口密度をもつ集団を押さえ込もうとすると、どうしても反発がでて、鎮圧するのに酷く費用が掛かるのだ。 植民地経営が上手くいくのはアフリカのように人口密度が低く、少数の異なる民族が散在している地域だけである。 そもそも、なぜ植民地が欲しいのかといえば、産業革命で大量に生産できるようになった商品を売りつけたいからなのだが、反乱が起きると市場が荒れて物が売れなくなる。 反乱が起きるような植民地経営では儲からない。 出来れば、経済の果実だけを享受して、現地経営はその国の人に任せたい、というのが本音であったはずだ。 そういう時代の流れに逆行して、あれほど多数の異民族を同化するという時代遅れな植民地支配を日本はやった。 まともな経済感覚があれば、ああいうことはしない。 そもそも日本には植民地に売りつける商品なんかなかった。 植民地支配の善悪は別にして、まあ、当時の日本はちょっと頭がおかしかったのである。 しかして今考えるに、いまロシアがグルジアに侵攻してどの程度のメリットがあるのか? 原油のパイプラインが走っている地域ではあるにせよ、総合的に得にならないと分かれば止めるだろうと私は思う。 ロシアがまともならね。 ひとたびお金にまみれた暮らしをしてしまったら、もう後には戻れない。 きっとお金は世界を平和にするんじゃないか。 お金には悪いイメージが付きまとうけど、悪いことばっかりじゃない。 もちろん、お金が偏在することにより、国と国との対立ではなく、人間と人間の対立を生むことになるかもしれないけど。 <追加 2008_08_29> 人の命が高くつく社会を作れば戦争は起きないよな。 もったいないから。 現実に、日本なんか人の命が高すぎて戦争出来るはずがない。 世界中を隅から隅までずずずいーっと経済成長させれば、戦争はなくなるかも。 |