リベートがもらえるのか不安

経営効率 2021_11_19



このところ、アマゾンの異常な安売りも見られなくなってきた。
送料より安い送料無料の商品なんてのはおかしいわけで、当然の話ではある。
しかし、消費者としては安い方がいい。
いまだに送料無料を貫くヨドバシ.comを電化製品以外でも検索することが多くなった、最近は。

ひょっとして食料品も安いのではないか、と思って調べていたところ、意外なものが見つかった。
カールが売られていたのである。
それも121円で送料無料、13ptポイントバック。
送料無料で121円って、そんなアホな。
どうかしている。
1個ではさすがに申し訳ないので10個ぐらい発注しようかと思ったのだが、思いとどまった。
だって、類似品がいっぱい売られているから。
スーパーやコンビニの自社ブランドにもあるし、おやつカンパニーとか東鳩も出してる。
わざわざ通販で買うまでもないか、と思い直したのである。

これが不思議なところで、発売元である明治は儲からないと判断して販売をやめようとしたはずなのに、他社はそれより少ない量しか売れなくても類似品を出しているのだ。
ということは、利益が出ないわけじゃないんだろう。
なぜ明治は撤退しようとしたのか?

可能性として考えられるのは経営効率だろうな。
大会社になればなるほど社員の平均給与も高くなるし、薄利のビジネスからは撤退したいのではないか。
空気を運んでいるみたいで無駄だ、と言ってた記憶がある、撤退報道の時に。
チョコレート菓子のように容積の小さい商品を売りたかったのかな。
優秀な社員にはもっと儲かる仕事をさせたいと考えるのが経営者というものなのかもしれない。
一方で、そこまで利幅が大きくなくても売りたい会社が世の中にはいっぱいある、ともいえるだろう。
実際に類似品を売っているメーカーが存在するわけだから。

だったら、運ぶ距離を短くできるように、地方の菓子メーカーに製造委託するとか、ライセンス契約するとか、もっと他に方法はあったろうに、とも思うね。
ブランド力は類似品より圧倒的に強かったろうから。
自社のリソースを割かずに儲ける方法を探ればよかったのに、と。
そうすれば、わざわざヨドバシ.comが売る必要もなかったはずである。


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