ふとファイルサーバーを立ててみたくなった。 ミラーリングをかけたファイルサーバーがあれば、ネットワーク共有で安全かつ効率的にバックアップが取れるのではないか。(←発想は良くないかも) Windowsを使うとマイクロソフトを儲けさせるだけでシャクに障るので、Linuxを使ってみるかと思い立った。 試しに『日経Linux』という雑誌に付いてきた『TurboLinux8.0』を余っているPCにインストールしてみたところ、物凄く簡単にインストールできちゃった。 ビックリした。 今までにも何度かLinuxをインストールしたことはあるが、ここまで簡単ではなかった様に記憶している。(いつもインストールするだけ) 更に初心者向けの情報を検索して「SAMBA」というファイル共有プログラムを起動させてみると、これが案外と簡単に動いた。 またまたビックリ。 Linuxは取っつき易さおいて確実に進歩している。 タダでこれが利用できるのであれば、この選択も悪くはない。 しかし、私がいま感じていることは「Linuxって凄いじゃん!」ということではなく、「このままではWindowsに代わる選択肢にはなれない」ということである。 一般ユーザーは一切の努力をしない、という立場に立てていないのだ。 もともとボランティア世界の産物なので、「それぐらいは自分で書き換えてね」という部分がどうしても残ってしまうのだろう。 有志の方が解説記事や設定方法を書いてくれても、それで問題が解決するわけではない。 一般人には読む気がそもそもないんだから。 読む気のない方に使わせるのはまず無理である。 そこで私は「ちゃんと儲けないとダメだよな」と思うのである。 お金を取って一般人に使ってもらう、というところからスタートし直さないと、これは改善されないんじゃないか。 やってあげてるんだ、という精神から脱却しないとダメだ。 私たちが今欲しいのはタダのOSではなくて、マイクロソフトが事実上独占状態でありながら価格の決定権まで持っている現状を打破することの出来る、もう一方のOSなのである。 そのためには少なくとも同程度のユーザビリティが必要だろう(最新デバイスへの対応、セキュリティの自動アップデートなども含めて)。 その上で、アプリが少ない不利を相殺する程度の価格差を付けて消費者に提示して欲しいのだ。 我々が選び得る選択肢が他にあるのならば、マイクロソフトだっていつまでも殿様商売は出来ない。 私がちょろっと使ってみた感じでは結構良いところまで来ていると思うので、もう一押し欲しい。 高速道路一本作る予算をOS製作に回してやれば、日本発の世界標準OSだって創れるんじゃないか。 まあ、国がやるとロクな事がないから、入札方式にするか、コンテスト方式にするかして。 ダメでも良いから、やってみればいいのにねえ。 ユーザビリティの開発こそは日本のもっとも得意なところ。 だって日本には、ユーザーが今どういう状態にあるかということを考え続けてきたゲーム屋さん達がたくさんいるんだからね。 彼らの力を借りたらいいんじゃないの? <後日談 2003_01_9> その後、web/ftp/mailサーバーを立てる練習をしてみた。 初心者本をみたり、ウェブの解説記事を読みながらやってみると、一応動かすことは出来るようになる。 しかし、「何でこんなに大変なんだろう?」というのが正直な感想。 『Windows2000Server』だったら、設定なんか全部自動でやってくれるのに。 なんとか資金を調達して、オペレーターが楽なLinuxサーバーを開発して欲しい。 「オペレーターが楽」であることが良いことか?と問われても、私は答えを持ってはいないのだが・・・。 |