最近、真夜中にしばしば川まで歩く。 夜中に走ると翌日必ずと言っていいほど激しい頭痛に見舞われるようになって、死ぬのが怖いから歩くだけの日を作ることにした。 距離的にこの一級河川はちょうどイイ位置にあるのだ。 台風18号が通過した後にも私は川を見に行ったが、かなり増水していた。 それでも特に警報が出たりすることはない。 同じ市内でも支流が通っている地域には避難準備情報が流されることはあるのだが。 地元の人たちも洪水の心配は全くしていない。 しかし、かつては私が住んでいるところも洪水多発地帯であった。 私が小さい頃にも、床上浸水まであと数センチという大洪水があったのを覚えている。 子供だっただから、なんかワクワクしたような気もするな。 その後、国が訴訟に負けたからなのかは知らないが、超強力な堤防が造られた。 おかげで逆に安全な地域になってしまったのである。 昨日は鬼怒川が決壊して大騒ぎになってたけど、あれは他人事じゃないな。 この堤防が出来てもう20〜30年は経つと思うが、いつまでも保つわけじゃないだろ。 いまの日本の財政を考えると、もう一度この堤防を造ってくれといっても、到底許されないのではないか。 国立競技場の建設費が高いといって大騒ぎしているこの国で、もう一回大工事するなんてのは無理な気がする。 より直接的な事情もあるんだ。 我が家も遠からず、取り壊すか、建て直すか判断しなければならない。 だいぶ傷んできてるからな。 建て直すなら、少し建て家を高くした方が良いのかもしれないと急に思い出した。 あんな映像見せられちゃったからね。 同じ洪水でも床上浸水と床下止まりではだいぶ違うだろ。 ただ、それによってコストアップするなら、土地を手放す選択もあるか。 堤防がどれぐらい保つのか、という技術的な部分がよく分からないから、これは判断が難しい。 100年ぐらい保つなら、まあ気にする必要もないんだが。 どうなんだろ? <余談> 千年に一度の大津波のために防波堤を造るのってどうなんだろう? 確率的に考えて、無駄になる可能性が高い気がするんだが。 <後日談 2018_07_09> 数十年に一度の大雨に見舞われた。 私の住んでいるところは大したことなかったが、上流で大雨が降り続いて、実家に戻ってきてから初めて避難勧告が出た。 誰も避難しなかったけど。 翌日堤防を見に行ったところ、堤防の上に建っているホテルの石垣まで浸かっていたらしい様子が窺えた。 更に堤防の道路に設置してあったLED誘導灯や花壇が跡形もなく消えていた。 撤去したのか、流されたのか、詳細は不明だが。 案外、この堤防はオーバースペックじゃなかったのかも。 誰か知らないけど、国を訴えてくれた人に感謝。 |