私はいつも自電車で買い物に行く。 だいたい買うものは決まっているので、欲しいものが一番安いスーパーやドラッグストアまで、せっせと自転車をこいでいくのである。 結構お金持ちなのに。 なんか桐谷さんみたいだな、と自分でも思っている。 頭も薄くなってきたし。 それに投資行動も似てきてしまった。 ここ2~3年、株主優待のある地銀株をいくつか買うようになったのである。 今日も暴落していたので一銘柄買った。 優待って実はあんまり意味ない。 優待利回りで言えば0.1~0.3%程度だよ、大抵。 配当利回りと併せて考えると、全然得じゃないことが多いのである。 それでも優待には意味がある、と私は考えるようになった。 というのも、お金があっても使わないから。 株でどれほど儲けようと、待機資金が銀行に積みあがっていようと、私はお金を使わないのである。 おそらく多くの日本人もそうだろう。 特に歳を取ってくると消費意欲自体がなくなってくるからね。 つまり、株価が上がろうか下がろうが関係ない。 消費しないんだから。 だったら、優待目当てで株を買っておいて、普段であれば買わないような高価な食材でも貰った方が豊かに暮らせるんじゃないか、と思うになったのである、私は。 おそらく桐谷さんもそうなんだろう。 お金を持っていても使えない人は使えないのである。 桐谷さんはきっと優待がなくても贅沢できない人間なんだよ。 似たような人間が似たような行動をとることは全然不思議じゃないのかもしれないね。 私が狙ってるのはギフトカタログだけなので、桐谷さんみたいにあちこち走り回ることはないけれども。 |