大騒ぎしても20円未満

大騒ぎしても20円未満 2017_08_11

 

カールが販売終了になる、とニュース沙汰になったのは5月の終わり頃だったか。
あれは私にとっても衝撃的なニュースだった。
だって、しょっちゅう食べてたからね。
しかも普段は西日本に入れられることが多いのに、こんな時に限って東日本の仲間にされてしまった。
今後食べられないと思うと、今できるだけ食べるより他にないと思うでしょ、当然。
以来、カールを見かける度に買ってきたのだが、最近になって、なるほど販売終了も致し方ないか、と思うようになった。

ニュース直後はどこへ行っても全く買えなかった、カールは。
近所の安売りスーパーではずっと入荷がストップしたままだ。
しかし、あるところにはある。
イオンに行けば大抵買えるね。
それもニュースになる前と同じ88円で。
それでも、私が買いに行くと、いつも二三個しか棚に残ってなくて、かなり売れている様子は窺える。
8月生産分までは買えるのか、それとも独自の流通網を活かして今後も仕入れてくれるのか、は定かではないが。

もう一カ所、カールが買えるお店がある。
バローという東海圏を地盤とした大型スーパーにいけば、まず間違いなくカールを手に入れることが出来るのだ。
というのも、カールを118円で売っているから。
みんな買わないんだよ、118円だと。
縮小された棚にいつもパンパンにカールが押し込まれていて、減っている様子が窺えないのである。
以前は98円の値付けで完売だったのに、118円にするとあんまり売れない。
あんなに大騒ぎして、ネットでプレミア価格がついていたのに。
20円増しでいつでも買えるとなったら買わないのだ。

まあ、その程度なんだよ、我々のカールへの思いなんてのは。
今どきの若い連中はコンスターチ系のスナック菓子を食べないらしいし、実は他にも似たような商品はある。
うまい棒の製造を担当していることで知ってる人は知っているリスカというメーカーなんかは、カールもどきの商品を自社ブランドとして販売しているのだ。
それも98円前後で。
20円高かったら、そっち買うんだろうね、普通の人は。

そんな状態で、販売を続けてくれ、なんてのは虫が好すぎる。
リーズナブルな価格で売ってたら買うし、無ければ無いで諦める。
そういうことなんでしょ。


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