裁判って素晴らしい

裁判って素晴らしい 2005_04_04

 

法律バラエティ番組に出てくる紛争事例はどこかおかしい。
大抵のばあい、訴えるまでもないか、そもそもが極端なレアケースで論ずるだけ無駄だと思われる。
まあ、トークが面白ければいいのだが。
しかし、ああいうのを観ていると、訴訟は増えてくるかもしれない。
試しに訴えてみようと思う人もいるんじゃないか。
果たしてそのせいなのか、私の身の回りでも訴訟は起きているのである。


そろそろ引っ越したいと思っていた。
中目黒に来て、もはや9年が経過している。
もういい加減エセ貧乏人生活から脱却してもいいころだろう。

しかし、引っ越せなかった。
私が部屋の中で飛び跳ねたせいで、床が痛んでいるからである。
だいたいサッカーなどを観ていると、つい「ダイビングヘッド!!」とかやってしまったりするのものである。
これは致し方ない。
引っ越したら、大家さんにばれて修理代を請求されるのではないか。
こんなボロアパートに修理代を払うのはイヤだ。
そのうち取り壊すと大家さんが言っていたので、それまで待ってから引っ越そうと思っていた。

取り壊すという話は2年近く前からあった。
だが、なかなか進まなかった。
というのも、2階の住人がひとり、出て行くのを渋ったそうである。
なんでも100万寄越せと言い出したとか。
元々態度の悪い店子だったようで、大家さんと言い争いをするうち、とうとう裁判所に訴えてしまったらしい。

つい先日になって大家さんが言うことには、判決が出て、10ヶ月分の家賃相当を彼に支払うことになったそうである。
如何にボロアパートとはいえ、たった6部屋のアパートを経営している大家さんにはちょっと可哀想な気がした。
まあ、住んでいるのがすんごい貧乏人だから、そっちの方がもっと可哀想だという話もあるんだろうけど。

ちなみに、私もその恩恵を受けて、同じだけ貰えるんだそうである。
私は一銭も要求しなかったのだが。
棚からぼた餅とはこのことか。
裁判って素晴らしい!?


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