ジョニー黒木。 イカした奴だ。 松坂くんを追いかけてTVを見ているうちに、ジョニーの虜になってしまった。 もっとこいつの話が聞きたいゼ、と思ってしまう。 ちょっと訛っているところが、またいい味だしてるし。 さて、彼は魚釣りが好きだそうだ。 なんでも、「もし釣りくらい野球のことが好きだったら、もっとすごいピッチャーになっているだろう」、ということだ。 今日も、NHKのスポーツニュースで「宮崎出身ですから、キャンプの関係で巨人ファンだったんですか?」というような質問に、「いや、僕は野球好きじゃないですから。好きなのは魚釣りです。」などと答えて、アナウンサーを困らせていた。 初めてこの話を聞いたとき、私は真に受けていた。 しかし、それは違うなと感じた。 彼が取り組んでいる筋トレの話や気合いの話から察するに、彼は美の探求者なのだろう。 美への憧憬が、「野球は好きじゃない」と言わせているのではないか。 レベルが違うので恐縮なのだが、私もラグビーをやっているときは、とてもラグビーが好きだなどとは言えなかった。 確かに初めは好きで始めたわけではなかったが、ある時期においてそれは私の心の支えでもあった。 自分の中でそれが大きくなればなるほど、好きだとは言えないのだ。 私はそれを美への憧憬であると捉えている。 美の定義を明らかにすることは難しい。 ただ自分が美しいと感じたときに、それは美になる。 そういうものだろう。 果たしてジョニーが美の探求者なのかどうか、定かではない。 私の勝手な推測に過ぎないのだ。 それでも、ますますジョニーの事が好きになってしまう。 |