高台に住む人々

高台に住む人々 2004_10_26

 

東京の西の方はどうも関東平野の仲間ではないらしく、かなり起伏が激しい。
自転車で通勤していると、東京は平野じゃねえよな、といつも思う。

私の住んでいるボロアポートから50メートルほど離れたところも、高台になっている。
私は高台の周辺を時々ランニングするのだが、一つ驚くことがある。
高台に住んでいるのはかなりのお金持ちなのだ。
明らかに建物の雰囲気が違う。
このあたりに比べると、私が住んでいるとこらへんは、下々の住まう貧民街と言ったところである。

ただランニングしてる経験で言って、住みにくいだろうな、と思っていた。
最近は電動機付き自転車があるけど、昔はどうしてたんだろう?などと思いながらいつも走っていた。(まあ、自転車には乗らないか)

ところが、先日台風が来て、なるほどなと思わされた。
「史上最大台風首都直撃!」とかテレビで言ってる割には、あんまりたいしたことないな、と思っていたら外で大人の叫ぶ声が聞こえる。
窓を開けて道路を見ると、30〜40メートルほど離れたところが洪水になっていた。
どうも自分の家に水が入り込んでくるのをせき止めようとしているようだった。
私のアパートの辺りは大丈夫なのだが、その辺だけ膝下ぐらいまで水がたまっていたのである。

どうも土地に傾斜がついていて、所々で水がたまってしまうらしい。
普段は平地だと思っていたんだけど、実際には起伏があるみたいだ。
長いこと住んでる割に全然気づかなかった。
今年はたくさん台風が来たから、水はけが悪くなってるのかもしれない。

ああいうのを見ると、高台に住む人の気持ちはよく分かるな。
こっちまで水が押し寄せてきたらどうしよう!と思ったもの。
昔はきっと安全のために金持ちは少し高いところに住んだんだろう。
で、金持ちが元々住んでいる地域には、また金持ちがやってくる。
最近、中目黒が人気な事もあり、この高台にはマンションが建設されているのだが、やはりお金持ち向けのようである。


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