世代間格差

世代間格差 2005_05_09

 

周りの人間はどんどん年を取っていくのに、自分だけは年を取っていないような気がする。
もちろんそれは気がするだけで、確実に老けていくのだが、そんな現実には目を向けたくないのである。
しかし、若い学生達の相手をしていると、どうしても歳は感じるな。
イヤなものである。

I君というのがいる。
今まで登場したことのあるI君とは別人である。
彼は非常におとなしい人間で、やたらと控えめだ。
なんか面白くない。
そこで私は彼に愛称を付けることにした。

「今日からキミは平井堅・・・」

何となくひげの生え方が似ているような気がするのである。
当然周囲からは「えーっ!!」の声が上がる。
しかし、そんなことはお見通しさ。

「・・・たす、奥目のはっちゃん、割る2」

どちらかといえば奥目のはっちゃんの方が彼に近い。
しかも、奥目のはっちゃんはちょっと忘れられてる感があって、かつインパクトがある。
ドーン!!
ここで大爆笑が来るはずである。

ところが誰も笑わない。
遠慮せずに笑っていいんだよっていうのだが、彼らは本当に面白くないのである。
驚くべきことに、彼らは奥目のはっちゃんを知らないのだ。
当然、通信教育空手八段のギャグも知らない。
年が一回り違うと、ベースになってる知識が違うんだな。
絶対に受けると思ったのに、がっくり。

私が歳を取ったのはいい。
それも自然の摂理だ。
だが、奥目のはっちゃんだけは勉強しておいて欲しい。
「奥目のはっちゃん」って言葉だけで笑いが取れそうなんだ。



<後日談 2005_08_02>
奥目のはっちゃん、先頃お亡くなりになったそうである。
まいった。
これじゃあ、ネタに使えない。


戻る