暴君にみる東ハトの変化

暴君にみる東ハトの変化

 

『暴君ハバネロ』というスナック菓子がある。
最近、どこのコンビニに行っても置いてある、あの激辛スナックのことだ。
デザインが気持ち悪いのであまり食べたいと思わなかったのだが、食べてみたら凄くおいしかった。
私は辛いのは平気な口である。
連続2袋3袋食いして、胸焼けを起こしたりしている。

「ハバネロ」というのは、世界一辛い唐辛子なんだそうで、その暴力的なまでの辛さを「暴君」につなげてみたあたりは上手いネーミングだなと思う。
ただあのデザインは特異だな、と感じていた。

ところが、パッケージをよく見ると、「Tohato」と書いてあるじゃないか。
あの「東ハト」である。
ちょっと信じられなかった。
「東ハト」って、もっとアットホームなデザインで統一しているメーカーだというイメージがあったのだ。

そういえば、「東ハト」って一回潰れた様な記憶がある。
会社更生法が適用された、とか、サッカーの中田英寿が役員に入ったとか、いろいろ話題になってたな。
調べてみたところ、不動産業に手を出して大失敗したらしい。
本業は黒字だったから、複数の企業グループが再生支援に名乗りを上げたそうである。

東ハトが出している他のお菓子も調べてみたんだけど、やっぱりデザインがみんなおかしい。
昔と全然違う。
ポップというのか、意表をついているというか、私なんかは違和感があるものが多い。
やっぱり、一回潰れると会社って変わるんだな。
コンビニにおける東ハトの占有率を考えると、良いほうに変わっているんだろうね。
「ハバネロ」をいち早くお菓子に使ったことで、「ハバネロ」といえば『暴君ハバネロ』っていうイメージも獲得できたし。
きっと商品化スピードも早くなったんだろう。

これは余談だけど、東ハトの出しているお菓子が凄く気になったので、いろいろ食べているうちに、一つわかったことがある。
『キャラメルコーン』のキャラメルが付いてない部分は、明治製菓の『カール』と同じだな。
『キャラメルコーン』のチーズ味を食べていて、キャラメルに騙されてた!、とか思った。
これも変化がもたらした一つの効果である。


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