巨星落つ

巨星落つ '99_02_02



ジャイアント馬場が死んだそうだ。
どうもピンとこない。
とにかく死んだということは確からしい。

私は馬場に特別の感慨を持っていない。
電通(広告会社)に勤める先輩から人間の出来のいい人だ、という話は聞いた事があるが、特に私と馬場に接点は存在しなかった。
スポーツ偉い人大賞(?日本テレビ)で、笑わせてもらうくらいだ。

だが、そんな私も一度だけ全日本プロレスを見に行ったことがある。
大のプロレスファンで、全日派の後輩に誘われて見に行った。
私と同じ姓を持つその後輩は、全日の素晴らしさを私に語ったものだ。

ちなみに、プロレスファンには全日派と新日派が存在する。
全日本プロレス好きと新日本プロレス好きである。
私の知る限りプロレス自体にこだわるのが全日、演出にこるのが新日である。
私はどちらかというと新日派だったのだ。
もっとも、あまり熱心なファンではないのだが。

私が見たのは、もう4,5年前だが、その時既に馬場は、前座でコミックプロレスをしていた。
もはや肉体から筋肉は落ち果て、動作も緩慢であったが、どういうわけが観客はとても満足そうだった。
そんな馬場を、彼もまた「社長は〜〜」「社長は〜〜」と嬉しそうに話していたのが思い出される。
果たして、彼はいまどうしているだろうか?

馬場が死んだからといって、1つの時代が終わったなどと感じる要素を私は持っていない。
ただ、私と同じ姓を持つ後輩の事が・・、彼の悲しみが気になるだけだ。


戻る