冬将軍との戦い

冬将軍との戦い 2005_12_26

 

学生達のエネルギーの無駄遣いに私はブチ切れていた。
研究するために必要なエネルギーを使うのはイイ。
しかし、十分すぎるエネルギーを使って良いわけではない。
快適さを追い求めてはならん、と口を酸っぱくして言い続けてきた。
私が言う義理もないのだが。
そんな甲斐もあってか、最近は少し彼らの態度にも改善が見られるようになってきた。
大変結構な話である。

一方で自分はどうか?
人のことばかり言っていては話にならない。
基本的には、自分の懐が痛む分には市場原理に左右されるのだから、エネルギーをどう使おうが自由である。
だからこそ、そこを乗り越えてエネルギーを使わなかったら、これは素晴らしいことなんじゃないか。
私はエアコンを使わないでこの冬を乗り切ることが出来ないかと考えていた。

というのも、私の部屋は玄関とキッチンと居室の間に扉がなく、広い面積を暖めなければならないため、非常に勿体ないのである。
オマケにガラス戸が多くて、熱が逃げやすそうだ。
部屋を借りるときには、ちょっとモダン感じー、と思ったのだが、予想外に困った構造になっていた。
こんなところでエアコンを使ったら、際限なくエネルギーを使ってしまうじゃないか。

ところが、冬は夏と違って手強い。
寒いのは命に関わるので、暖を取らないわけにはいかないのだ。
オマケに代替が効かない。
夏の場合、扇風機は気化熱を奪っていくので、極めて少ない電力で涼を得る事ができるのだが、冬はエアコンであれストーブであれ、熱を発生させているだけなので、結局同じ事なのだ。
これは避けられない。

やむを得ないので、ホットカーペットとノートPCを買って、出来るだけ動かない作戦をとることにした。
とにかく暖める範囲を狭くしなければ。
一畳用のホットカーペットなら200W程度だ。
余計な話だが、XBOX360以下の電力である。

しかし、敵も然る者。
冬将軍は私のノドを攻撃してきたのである。
この冬、すでに2回声が出なくなった。
ノドが腫れてるので呼吸もちょっと辛い。
中々手強い相手である。

冬はこれからが本番。
冬将軍との寒い戦いは今しばらく続く。
春の訪れがこれほど待ち遠しい冬もこれまでなかった。


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