ゲーマー

ゲーマー 2002_10_06〜22

 

いつの瞬間もゲーマーでありたい。
それが私の願い。

ゲームというのは、なにもテレビゲームのことだけを言うのではない。
「ゲーム」とは「自らをして自らに負荷をかけること」。
そして、「ゲーマー」とは「自らそれを乗り越えんと欲する者」のことをいうのである。
どんなことであっても、この定義を満たすと感ずるものはゲームとなり、それを乗り越えんと欲する者は即ちゲーマー。
例えば・・・・。


私は待たされるのが大嫌いだ。
一秒であっても許すことは出来ない。
コンビニなんぞで、レジ待ちにあうと内心激怒する。
もちろん怒りを顔に出すことはないが、全身から発せられる怒りのオーラは止める術もないのである。

しかし、相手に私を待たせないよう強要するだけでは物足りないだろう。
やはり私も相手を待たせたくない。
そこで私は自分にルールを課すことにした。
「コンビニの店員がレジ打ちを終えて、袋に商品を詰め終わるまでにお金を出す。それもお釣りが最小枚数になるように。」

もうちょっと具体的に書こう。
購入金額が778円だったとする。
1000円札一枚出すのは簡単だが、それではゲームにならない。
小銭入れの中に、100円玉が6枚、50円玉が1枚、10円が4枚、1円が4枚あったとき、いくら私は出すのかというと、1283円出すことになるのである。
そうすると、お釣りは500円玉一枚と5円玉一枚。
お釣りの枚数を最小にするように支払うのだ。

私はこれを長年続けてきたのだが、コンビニなら大概勝てる。
袋に詰める際にストローやスプーンを入れなければならない彼らは、そんなに早く作業を終えられないのだ。
私はコンビニ行くたび、「今日も俺の勝ちだな」とひとりほくそ笑む。
中には手強いライバルもいるが、私にかかればモノの数ではないのである。

ところが、最近になって不当な手段で私に挑んでくるコンビニ店員が現れ始めた。
ツープラトン攻撃を仕掛けてくるのだ。
二人のうち一方は私が東京に来てからずっと同じコンビニに勤めていて、どうも私がイライラしているのを知ってるらしい。
そこで私を待たせまいと相棒を呼んできて、二人で一つのレジを担当するのである。

これは困った。
一方が袋に商品を詰めている間、もう一方は私がお金を出すのを待っている。
どんなに早くお金を支払っても、彼を待たさずに済ますことは出来ない。
絶対に勝ち目がないのだ。
ずるいぜ!
それに彼を待たせて、なんだか私が悪いみたいじゃないか。

「そんなの卑怯だ!
 正々堂々と戦え!
 おまえらそれでもゲーマーかよ!」
と叫ばずにはいられないのである、私は。
まあ、彼等がゲーマーなのかはどうかは定かでないのだが・・・。



<その他のゲーム>
駅の改札口で切符を遅れめに投入し、機械に無銭乗車かと思わせながらも扉が閉まるより先に通り抜けてしまい、実は切符は投入されていましたと機械に後から認識させるのも一つのゲーム。(これはスゴク難しいよ)
その後、出てきた切符を見ないで後ろ手に取るのも楽しい。


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