7年ほど前に買ったノートPCが壊れた。 枯れた安定性と優れた静粛性で名機の誉れ高いDELLのINSPIRON1520である。 いいマシンだった。 ここ3年ぐらいはほとんど使ってなかったのだが、捨てがたい気がしたので、修理できないものかとオークションで部品を探していた。 でも、探しているうちに、別に修理しなくてもノートPCを買えばいいのでは?とか、使わないノートPCを買うよりゲーム用のデスクトップを買った方がいいのでは?とか思い直して、結局、大量の出品物を閲覧することになった。 たぶん、千とか二千ではきかないぐらいの出品物をチェックしたよ。 すると、同じ出品者が何十、何百というPCを出品しており、しかも、そういう出品者がたくさんいることに気付く。 それもほぼすべてジャンク品。 これは、はは〜ん、と思わざるを得ない。 よく電化製品の無料回収をうたってるチラシが郵便受けに入ってるけど、アレの類いだな。 無料で回収したパソコンの中から動きそうなものを出品しているのだろう。 しかし、である。 人間、どうせなら高く売りたいはずだから、「BIOSまでしかチェックしてません、ジャンク扱いで」というのは酷くあやしい。 ホントはチェックしたけど、何かしら問題があったから、チェックしてない、と書いてあるのではないか。 動かなくても、ジャンクと書いてある以上、文句は言えない、という寸法だろう。 そういうあやしげな商品を落札する人は、おそらくPCを有料回収になど出すはずがない。 きっとまた無料回収業者に出すだろう。 すると、またそれがオークションに出品されることになる。 使えないPCがぐるぐる回ってるだけ。 運送料と動作チェックする時間が無駄になっていく。 まったく、不毛なリサイクルだよ。 見ていて嫌になったので、INSPIRON1520はDELLに引き取って貰った。 メーカーの無料回収対象品だったから。 2003年10月以降に個人向けに販売されたPCは、基本的にはメーカーに回収する義務があるんだよ。 動くヤツを売るのは構わないけど、動かないものはメーカーの回収に回して貰いたいもんだね。 <余談> いろいろ見ているうちに、何かを買わずにはいられない気持ちになった。 使わないセカンドノートを買うより、今使っているノートをパワーアップするのが正しいと思い、HDDをSSDに換装した。 SSDは速くて感激。 起動HDDのクローンって、VISTA以降は有料のアプリが必要だと思ってたんだけど、今はフリーのアプリで簡単にできちゃう。 いい時代になった。 |