寒さで気付く話 

寒さで気付く話  2006_01_17

 

不思議なことに気づくことがある。
そこにあることが当たり前で、なぜそこにあるのか、考えたことがなかった。
眉毛はなぜ生えているのか?

私の部屋は寒い。
この話は先日も書いたが。
私が生活している間は私なり、ホットカーペットなり、PCなりが発熱するので少し温度も上昇するが、就寝後などは外気温とさほど変わらない。

もちろん布団の中は暖かいのだが、どうしても顔を出す必要があった。
だって呼吸しなければならないのだ。
私は布団中で、顔にニキビが出来るのは、顔を外気から守るために皮脂をたくさん作るからだろうな、などと勝手に納得していた。

しかし、私はあることに気がつくのである。
顔は寒い。
特に鼻が寒くて仕方がないのに、頭は寒くない。
頭には髪の毛があるのだ。
じゃあ、ちょっとまて、と。
顔にも毛があって良いんじゃないか、と思った。

そこで自分の顔を触ってみると、毛のある部分がある。
眉毛。
なんでこんなちょっとだけ?と思わずにはいられない。
もし、視界を遮らない為に目の周りの毛が進化の過程で抜け落ちたのだとすれば、眉毛の位置まで髪の毛の生え際が下がってきても良いのではないのか。
大変不思議なことであった。

その後、眉毛の存在理由についてネットで調べてみると、色々な説があるようである。
雨が目に入らないようにするためだとか、ゴミが入らないようにするためだとか、目を衝撃から守るためだとか、表情を作るためだとか。
まあ、理由は後付だから、実際はよくわからない。
自然淘汰の結果、眉毛のある人間が選択的に残ったということなんだろう。
もともと猿は熱帯の動物だから、スコール対策で眉毛がある方が有利だった、というのは何となく理解できなくもない。

猿あたりは集団で暮らすから、コミュニケーション能力を高めるために顔から毛が抜けて(表情の豊かな猿が選択的に残った)、後から眉毛が出来た、と考えると割合しっくり来るかもしれない。
眉毛は髪の毛とは違って、長くならず頻繁に抜け替わるらしいし、そもそも性質が違うんだろう。
いや、想像だけどね。

よくわからない話を書いたところで意味がないとも言えるわけだが、とりとめもないことを考えてみるのも楽しい。
これは死ぬほど寒くて眠れないのも悪くないよね、という話なのである。


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