嘘みたいな平穏

嘘みたいな平穏 2011_03_13

 

信じられない事態が起きた。
天災は忘れた頃にやってくる、とはいうけど、まさかこれほど凄いのがくるとは思わなかったな。
被害に遭われた方々にはかける言葉もない。
東海大震災が来たら、今度はこっちの番だけど。

しかし、私は地震よりも津波よりも、福島の原発に驚いた。
あんなに簡単に冷却系が止まるとは。
地震が起きれば、停電になったり電気系統が壊れたりするのは想定の範囲内だろうに。
あの程度で危機的状況に陥るとはね。
そんなもん作ったらいかんで。
日経の速報見てたらドキドキして、また胃が痛くなった。

だって、チェルノブイリみたいな事態が起きたら、おそらく半径100kmは半永久的に使用出来なくなるよ。
それだけじゃない。
統計を取れば、もっと離れた場所でも甲状腺癌や白血病の発症率が上がるに決まっている。
周辺の農作物はたとえ大丈夫だと言われても、食べたくないしな。
ホントに大変なことになる。
いや、いまでも既に大変なことになっているか。

そんな大変な事態にもかかわらず、私の住んでいるところは全然緊張感がない。
親父を見舞うために車を走らせたら、川沿いの道に人だかりが出来ていた。
何かと思ったら、ウォーキング大会が開かれていたのである。
みんな極めて普通にウォーキングをエンジョイしていたよ。

さらには、買いだめでもした方がイイのかな、と思って、帰りがけにスーパーに寄ってきたら、全く普通に営業していた。
品薄になるでもなく、いつものように特価販売がなされていた。
客にも買いだめしているそぶりはなかったな。
よく考えたら、昨日もスーパー行ったけど、全く普通だったな、そういえば。

当分テレビは災害特番ばっかりだろうと思って、宅配レンタルDVDを頼んでおいたら、これもごく普通に翌日届いた。
東海地方なんかだと、流通も普通に動いてるんだよ。
こんな時ぐらい動いてなくても文句は言わないのに。

ひょっとしたら猛烈な円安になるかもしれんし、灯油でも買いだめしとこうかなーとか思っていたんだけど、そんな必要があるのか疑問に思えてきた。
いま東北で起きていることと、私の置かれている状況はあまりにも違いすぎる。
こっちは嘘みたいに平穏だ。
週明けたら、一体どうなるんだろう。
まあ、株は大幅安で間違いないとして、国債が暴落して大変なことなるかも、とか思ってたんだけど、そうでもないのか?
普通に一週間が始まるのか?
全然分からない。



<後日談 2011_03_17>

今日になって灯油を買いに行ったら、震災地からこんなに離れたところでも給油制限をしていた。
灯油は一人18Lまで。
ガソリンスタンドのおっちゃんが言うには、元売りが売ってくれないだけで、需要が極端に増えているわけじゃない、だそうだ。
供給を絞って値をつり上げようとしているんじゃないか、とも言ってたけど、さすがにそんなことはしないと思うけどな。
この一大事にそんなことはしないと信じたい。

スーパーはスーパーでカップ麺とミネラルウォーターだけ一部品切れだった。
でも、大抵の物はあったな。
カップ麺はなくても、袋麺は山ほどあったし。
今のところ、特に困ることはない。


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