耳鼻科はウハウハ、歯科はゲンナリ

耳鼻科はウハウハ、歯科はゲンナリ 2007_12_12

 

このところ、私は歯医者へ通っていた。
私の歯はほとんど全滅しているのだが、比較的まともだった左前歯まで神経を抜かれ、ほとんどその姿を消した。
穴の空いた歯茎に心棒を詰めて、差し歯を固定する作業をやっていて、もうすぐ完了するところである。
このままでは50歳になる前に総入れ歯になりそうだ。
弱ったことである。

ところで、歯医者って儲からないな。
私の治療費は全体で1万5千円程度で済んでしまうのだが、本人3割負担だから、保険も含めても総額5万円にしかならない。
差し歯代も含めてである。(保険適用外の治療をすると、凄く高くなるそうだが)
それで歯科医と歯科助手(歯科衛生士?)二人が私にほぼかかりきりで、全体で3時間程度消費している。
治療代の中に型取りや差し歯の外注費用が含まれていることを考えれば、これは驚くほど安いのではないか。
おそらく大した儲けにはなっていないはずである。

一方、私はときどき耳鼻咽喉科にも行くのだが、こっちは楽チンである。
誰が楽チンかというと医者が楽チンなのである。
チョロッと鼻と喉をのぞいて、スプレーを吹きかけるだけで終わりである。
初めはともかく、通っているとそのうちロクに問診すらしなくなって、いつも同じ事をやるだけ。
後はネプライザーと呼ばれる霧状の薬剤を吸飲させるのだが、それは患者が自分でやるので、医者は次の患者の相手を始めてしまう。
一人あたりの診察時間は3分程度だろう。
それで一回あたり700円とか取れるのである。

時給換算だと、700x20x10/3だから、5万円に近い。
稼ぎは歯医者の3倍である。
しかも、ほとんど診察コストがかかっていないじゃないか。
道理で看護婦が一杯いるはずだ。
私が通っている耳鼻科には看護婦と事務員合わせて5人以上常にいるのだが、先生は一人だけだ。(同じ服を着ているので、看護婦と事務員の区別が付かない)
狭い医院にいつも看護婦が余っていて、極めて不自然である。
あれが雇えちゃうぐらい儲かるわけだ。
看護婦さんがみんな若いのは院長の趣味に違いない、あるいは何人が手をつけちゃってるに違いない、などとつい考えてしまうのだが・・・・。。

今回いつもの歯医者の予約が取れなくて、緊急でやってくれた新しい歯医者さんにとても感謝しているのだが、どうも歯医者は大変そうだ。
歯医者が多すぎる上に、デンタルケアの意識が高まって患者の絶対数が減っているそうだし。
どうせなるなら、医者がイイ。
それも耳鼻科がイイ。
若い看護婦をイッパイ侍らしたい。
そう思った。
今更なれないけど。


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