今こそ一話完結

今こそ一話完結 2023_12_17

 

私は一話完結の米ドラマしか観ない、基本。
それも刑事ドラマがイイな。
とにかく一話で犯人が捕まるのがイイ。
しかし、3年ぐらい前になるのか、好きだった米ドラマが立て続けに終了して以来、まったく観なくなった。

「CSI」本家の続編『CSI:ベガス』がすでに始まっていることに気づいたのは2週間ほど前のことである。
慌てて視聴できるサブスクを探しているうちに、「クリミナルマインド」の続編が始まっていることにも気づいた。
両方を観るにはHuluとディズニープラスのセットに加入した方がよさそうであった。
ちょっと割安だからね。
私は頑張って両作品を観たわけである。

大好きな作品の続編が始まったのは大変うれしい。
しかし、両方とも一話完結の良さがわかってないと思った。
両方とも第一シーズンは10話構成なのだが、共に大きな事件を追いかける構造になっている。
一応目先の事件は解決するものの、黒幕に翻弄され続けるのだ。
こんなの嬉しくないんだよね、こっちは。
ちゃんと一話ごとに終わってくれないと。
話を続けるために、捜査官が変なこだわりを見せたり、ヘマしたり、奇跡的な出来事が起きたり、そういうの要らないんだよ。
今この忙しい時代にこそ、ちゃんと一話完結になってもらわないと。

それに、主人公がやたら苦労する展開とか、今の日本では受けないらしいんだ。
今の若い連中には、最初から主人公が強い、苦労しない話が受けるらしい。
娯楽の世界においては、日本がトレンドリーダーになることがしばしばある。
さくっと早く結論を出せ、というような要請が世界的にも主流になるんじゃないかな。
『CSI:ベガス』の第2シーズンでは継続要素がかなり弱めになっていて、反省した形跡はいくらかあった。
忙しない今こそ一話完結。
そこをきっちり守ってほしいな。


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