新聞の話を書いているうち、そもそも正しい言葉使いかどうかって、どうやって決めるんだ?という疑問が湧いてきた。 言葉なんてのはどんどん変わっていくモノである。 みんなが間違った使い方を続けていけば、いずれそれが正しい言葉遣いと認識されるはずだ。 しかし、どの段階で大勢が決したと判断すればいいのか判らない。 いつだったか、間違えやすい言葉遣いのアンケート調査をTVでやっていて驚いたことがあった。 「気の置けない」という言葉は本来、気を遣わなくても良い人に使うモノなのだが、誤用されて気になる人のことを指すことが多い。 誤用もここまで来れば正しいのかな、と私は思っていたのだが、あくまで間違いだと説明していた。 なるほど、間違いは間違いだ。 この手の言葉は他にもたくさんある。 例えば、TVを観ていてよく目につくのは「確信犯」の意味で、正しくは「正しいと信じてやること」である。 だが、最近は「悪いと判っていてやること」の意味で使われる事が多い。 これは明らかな間違いである。 ネット上なんかだと、いちいち間違っていると指摘する人も見かけるな。 あれは一体どうすればいいのか? 直させるつもりなら、TV番組なんかでも間違っているとテロップを入れてくれよ、と私なんかは思うな。 今時のTV番組は面白いセリフを字幕で強調するから、編集している人が追認する格好になっているのだ。 あれは良くない。 間違っているよ、と指摘する人もこう盛大に間違っていると、指摘する事自体が間違っているような気がしてくるのではないか。 そもそも直さなきゃならんモノなのかどうかすら、よくわからない。 言葉は変わっていくものだ、といってしまえばそれまでだ。 直すべきなのか、直す必要など無いのか、そこから決めなければならないはずだが、一体誰が決めるねん!と言う話である。 ハッキリさせて欲しい。 誰が決めるのか。 強制力を持って直させるのか。 そこんところ決めてもらわないと、こっちも他の人に指摘できないし、指摘もしてもらえない。 |