足の裏からわかること

足の裏からわかること 2010_04_01

 

学生の時分、左足の裏の人差し指付け根あたりに大きな魚の目が出来ていた。
皮が異常に分厚くなって、中心部分がえぐれたような状態で、まるでポイント交換用のねじ穴が足に直接空いているみたいだった。
魚の目ってのは皮膚に継続的な刺激が加わることにより角質層が肥大化して出来るらしい。
スクラムを組むときに左足が軸になるから、そこにばっかり力が加わったのだろう。
スクラムは右方向へ押さなければならないので、左足に荷重がかかるのだ。
痛くはないがあまりに酷い状態だったので、もう直らないのではないかと思っていた。

ところが、近頃になって気づいたのだが、すっかり跡形もなくなっていたのである。
足の裏見ないから、全然気づかなかった。
よく直ったな。
人間の体って凄い。
さすがに引退して十数年も経つと異常に厚かった皮も薄くなっているようだ。

しかし、右足の裏を見て、別のことに気づいた。
こっちの魚の目は治っていない。
むしろ大きくなっている。

右足の小指の付け根あたりに前から魚の目はあった。
おそらく左足が体を右へ右へと押し出すために、それを押しとどめようと右足の外側で踏ん張るからではないか。
それが今も続いているようだ。
それ以外に理由が思い当たらない。
靴のサイズが合わなかったりしても魚の目は出来るそうだが、そもそもあんまり靴を履いてなかったしな、ここ十数年。

私は利き足は右だが、立ち足の方が強くなるので、少年サッカーやってる頃から力は左足の方が強かった。
キャプテン翼に出てくる若林君が言っていたことは正しい。
ラグビーやって尚更左足が強くなった。
重りを持ち上げてみると、左の方が2割ぐらい強かったもん。

どうも未だに私は左足の方が強くて、体を右へ右へと押し出しながら歩いているようである。
そんなに酷使しているつもりはないのだが。
今となっては軽くジョギングする程度なのにな。
足の裏を見ることで、思いがけないことに気づくものである。


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