タブーがないことだけ

タブーがないことだけ 2023_01_12

 

中国産のアニメを連続して2作品観た。
「万聖街」と「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」。

これはもうたまたま。
昨年末から動画が大量に必要だった。
作業的であったり、待ち時間が長いゲームを複数プレイしていたので。
特に見たくはない動画をアマゾンプライムで流していたら、偶然2シリーズ連続で中国アニメだったのである。
両方とも評価が高かったし、思いのほか面白かった。

パッと見た感じ、中国産だと言われなければもう日本のアニメと違いが判らないね。
むしろ中国の方がお金かかってそうな感じ。
作画が安定しているし、よく動く。
それでいて日本ほどCGに頼っていない。
日本の下請けを長いことやってきたから、技術的に劣っていないのは当たり前というべきか。
日本のアニメを採り上げて、クールジャパン!なんて言ってると笑われそうだ。

日本側に唯一有利な点があるとすれば、タブーがないことかな。
この2作品は両方とも人外(妖精とか悪魔とか)が人間と共存する世界を描いている。
たぶんその辺が中国政府に怒られにくいテーマなんだろう。
政府批判や人権問題につながると公開の許可が下りないから。
最近は同性愛ものへの締め付けも厳しくなってるらしいし。

そこへいくと日本は何でもあり。
政府批判だろうが人権問題だろうが同性愛だろうが。
なんなら神様を悪者にすることだってできるからね。
この点だけは当面中国には真似できないだろう。
日本ほど宗教に関心のない国も珍しいから、宗教がらみに関してはどこの国に対してもアドバンテージがあると言えるのかもしれんけど。


戻る