遠心力は速度の二乗に比例する

遠心力は速度の二乗に比例する 2008_04_18

 

日本において道路は左側通行である。
これは当たり前だ。
しかし、建物の中を歩くときは左側通行と決まっているのだろうか?
まあ、何となく左側通行だろうと私は思っているのだが。
そういえば、小中学校の頃は廊下の真ん中に線が引いてあって、左側通行だったような気がするな。

このところトイレに行く途中、もしくはトイレから帰ってくる途中で、他の人とすれ違うときに面白いことに気がついた。
トイレから出て突き当たりを左に曲がったとき、大抵の人は対向方向に歩いている人から見て外側に脹らむ。
つまり右側に体が寄りやすいのである。
しかも体重が外側に掛かるので、普通に歩いていると、少なくとも数歩は右側に寄ったままなのだ。

このときに、対応方向に歩いている人が左側を歩いていたときが問題だ。
そのままだとぶつかってしまう。
私なんかは左側が正しいだろうと思って自分が左側だったら向こうがよけてくれるのを待つのだが、なかなか左に寄ってくれないことがある。
向こうも遠心力で体が外に引っ張られているのである。
で、やむを得ない、こちらが動くか、と思うとその頃になって向こうも動く。
ある程度距離があるうちはなんとなくやり過ごせるのだが、距離が近いときはサッカー選手がフェイントを掛け合っているような感じになってしまうのである。
相手が知っている人ならイイのだが、そうでないとちょっと気まずい。
このところなぜか、私は立て続けに気まずい思いをしたのである。

よくよく観察してみるに、どうもスピードを上げ過ぎのようだ、トイレを出てから。
トイレの出口から突き当たりまでおよそ10m程度なのだが、どうせ曲がらなきゃならないのに必要以上に加速している。
遠心力は速度の二乗で効いてくるから、当然体が外に引っ張られるだろう。
コーナーに突入する前には十分に減速しないと。

あれはどういう事なのかな。
トイレから離れたい意識が働くのだろうか。
トイレと突き当たりの間に階段があるのだが、いやいや、ボクはトイレから出てきたんじゃなくて、階段上がってきたんだよ!みたいなフリをしたいのかもしれんな。
気持ちは分からないでもない。


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