最近のテレビ番組は安いな。 それもゴールデンタイムの番組が。 企業の人事制度を紹介したり、身近な商品の製造現場をレポートしたり、民間人をいじったり、テレビ局側が作らなくていいものをせっせと放映している。 民放が総テレビ東京化しているみたいだ。 よっぽど広告収入が落ちてきてるんだろうな。 昔はお金のないテレビ東京だけがやってたことを、今はみんなしてやってるんだ。 ひな壇番組も多いけど、あれもロケするよりは安いんでしょ。 タレントの数は多くても収録時間が短ければ全体としては安く上がるとか、何か理由があって、ああいうのが増えているんだろうと想像する。 ただでさえ観たい番組がないと思っていたのに、尚更観たくなくなってきた。 テレ東だけがやってるときは、逆に観たかったんだが。 仕方がないので、BSをチェックしているうちに面白い男を見つけた。 そいつは熊みたいなむさ苦しい男である。 どうもむさ苦しいという自覚はあるらしく、出来るだけ笑みを浮かべるように努力しているのだが、表情の作り方がヤケに大げさだ。 驚いたときの表情なんか、ちょっとあり得ない。 最初はなんでこんな奴が司会やってるんだ?と思ったが、見慣れたら愛嬌があるような気がしてきた。 しかも、頭を下げると見事なまでにてっぺん禿げ。 なかなかあれだけ見事なてっぺん禿げも見たことがない。 一見フサフサそうに見えて、頭を下げると地肌が目に飛び込んでくる。 衝撃的だ。 ズギューンと私の胸は打ち抜かれた。 このところ、私は彼に夢中である。 彼の名前は「反町理(そりまちおさむ)」といって、フジテレビの政治部長なんだそうだ。 ちなみに彼が出ている番組はBSフジの「プライムニュース」。 一つのテーマに絞って、当該テーマの担当している政治家や専門家とごく少数で討論する番組である。 「朝まで生テレビ」なんかと違って、落ち着いて話せる番組だ。 取り上げるテーマは多岐にわたり、政治・経済から文化・思想まで何でもありでなんだけど、外交とか防衛問題なんかが多いので、ちょっと右寄りの人が喜びそうな気がしないでもない。 そこはフジサンケイグループだから、そういうこともあるだろう。 ただ、あまり寄りすぎないように反町さんは気を配っているようである。 民主党関係者はあんまり来たがらないのかと思いきや、毎日のように誰かしらやってくるから、そんなに嫌がられてもいないんだろう。 インタビューで一部分だけ切り取られるより、きっちり自分の考えを述べる機会があった方がいい、という判断があるのかもしれない。 まあ、番組のことはどうでも良いのだが、反町は見飽きないな。 このところ毎日観てる。 平日の帯で20時から22時まで2時間だから結構長い。 23時からWBS観てるから一日3時間ニュース番組で潰れちゃうんだよ。 参ったね。 しかし、あの顔と頭の魅力には抗しがたい。 やっぱり人を惹き付けるのは人の魅力だな。 |