とある学生さんが卒業旅行にアンコールワットへ行ったそうだ。 お土産のチョコレートが置いてあったので食べてみたところ、ビックリするぐらい不味かった。 油が蝋みたい。 この世にこんなに不味いチョコレートが存在するとは驚きである。 きっと現地の人が見よう見まねで作ったチョコレートなのであろう。 あまりに不味いからこそ、現地で作ったものだと信じられる。 そもそもアンコールワットなんてのはカンボジアの人里離れたところにあるわけで、舌の肥えた我々日本人を満足させるような食文化が育っているとは思えないからな。 それにしたって不味すぎだけど。 それはさておき、アンコールワットの遺跡がいい加減に描かれたチョコレートのパッケージを眺めていて急に思ったのだが、果たしてこのチョコレートは衛生的に大丈夫なのだろうか? 別の学生はインドへ卒業旅行に行ってアメーバ赤痢になって帰ってきた。 もちろんインドの土産物にだってチョコレートはある。 我々は普段海外旅行に行って食あたりに気をつけているはずなのに、お土産のチョコレートをなんの警戒もなしに食べているというのはちょっと不思議な話である。 本当に大丈夫なのか? と考えているうち、先日テレビでやってた佃煮の話を思い出した。 チョコレートもあれと同じ理屈なんじゃないか、とおもって調べてみたら、どうもその通りのようである。 佃煮は塩分や糖分を大量に含んだ汁で煮込むため、塩分や糖分が水を吸収し、雑菌が繁殖するのに必要な水分がないんだそうである。 チョコレートも油脂と砂糖で構成されており、水分がほとんどない。 だから雑菌が繁殖できないのであろう。 しかし。 如何に雑菌が繁殖できないとはいえ、現地特有の菌が付いた手でチョコレートそのものを触っていたら、果たしてどうだろうか? お椀状のチョコレートを貼り合わせたような球状のこのチョコレートは、貼り合わせが酷く不格好で製造が自動化されているようには思えない。 一個一個手作りなんじゃないの? ホントに大丈夫なのか。 冷凍餃子より、こっちの方が心配だろ、どう考えても。 |