デフレってデフレマインドがどうこうって話じゃなくて、インターネットのせいじゃないかと前から思っていた。 ネットで価格を比較できるようになったせいで、どうしても価格に下方圧力がかかってしまうからね。 日本人がネットを使いこなせる層に完全に入れ替わるまで、デフレ圧力はおさまらないのではないか。 しかし、ただ単にネットせい、というだけではなく、もっと直接的にアマゾン要因のデフレ効果が大きいような気がしてきた。 というのも、実際に私もそれを体験しているからである。 自室の直管形蛍光灯が点かない。 4本のうち2本は、グローを換えても蛍光灯を換えても点かなくなった。 おそらく回路に何か問題が発生しているのだろう。 三十数年前のものだから、そりゃおかしくもなるか。 こうなっては照明器具自体を換えるしかないのだが、このタイプは工事が必要だ。 イヤだな。 いずれ取り壊す家に工事までして付け替えたくない。 何か良い方法はないかと探したところ、直管形のLED照明があった。 グロータイプなら工事せずにそのまま使えるという。 照明器具自体を交換しなくていいなら、多少高くてもその方がいいだろう。 アマゾンで調べたら、やけに安い中国産の直管形LEDがあった。 国産の一番安いヤツの半額ぐらいで、一本1370円で送料無料。 蛍光灯って細長いから、それ用のダンボールに梱包されているのだが、それを宅急便で送って送料無料っておかしくないか? まあでも、そもそも商品がメチャクチャ安いという可能性はあるかもしれん。 もう一つ。 私はいつもパルスイートというダイエット甘味料を買っているのだが、この商品はあんまり安売りされない。 機能性食品に対しては小売りが強気だからなのか、ダイエット甘味料が寡占状態だからなのかは分からないが。 アマゾンで売ってないかなと思って調べたら、200g入り754円の商品が送料無料になってた。 754円っておそらく普通にスーパーで売ってる価格より安い。 しかも送料無料ってどういうことだよ。 これはさすがに不当廉売なんと違うかな。 アマゾンの場合、プライム会員ってのがあやしいところで、会費が発送の対価のなのか、サービスの対価なのかよく分からないのがミソなんだろう。 今じゃ動画や音楽まで無料サービスしちゃってるから、有料動画配信サイトとか音楽ダウンロード販売のライバルでもある。 ラインナップがもうちょっと充実してたら、私もHuluを止めてたかもしれないぐらいだ。 アマゾンって創業以来、成長しつづけていれば赤字でも構わないという姿勢らしいから、成長し続けているうちは安売りをつづけるだろう。 ありがたい話ではある。 しかし、いずれはどうしたって成長が止まるときが来る。 その時に市場がアマゾンに支配されていたら、今度は逆にインフレ要因に変わるはず。 成長できなければ、利益を出す方向に舵を切らないと株主も黙ってないだろうからね。 前にも書いたことがあるはずだが、インフレ期待を高めようと金融緩和をすれどもすれどもインフレにならない、という状態が日本にとって一番幸せ。 ホントにインフレ率が2%超えたら、大変なことになる。 国債の利払いはどうするんだよ。 そう考えると、あんまりアマゾンの不当廉売を放置しておくのは良くないかもしれない。 デフレ効果の谷が深ければ、インフレ効果のヤマも大きくなるはず。 統計は前年比で考えるから。 アマゾンの不当廉売にはある程度ブレーキをかけた方がイイのではないか。 |