Alternativeな選択肢

Alternativeな選択肢 2002_03_05

 

Windowsパソコンのキーボードに「Alt」と書かれたキーがある。
これは「alternate key」という意味なんだそうだ。
訳すと「切替キー」とでも呼ぶんだろうか。

私は何年か前までこれを「アルト」と発音していた。
しかし、これは「alternative(オルターナティブ)」の略なんだよ、と言う記事を何かで読んで以来、「オルト」に改めていた次第だ。
「オルト」という発音はあっていたのだが、結局は2段階で間違っていたわけである。

で、何が言いたいかというと、「alternate」というよりは「alternative」という語をあててみたい選択肢が我々には必要だ、ということであり、前フリはまったく関係ない。
前フリはあくまで読む人の心をゲットしたいという下心から来るものである。
ちなみに、「alternative」というのは「取って代わるべき一方の」といった意味で使ってみたい。

仕事で「Office XP」を使うことになった。
「使う」というか、使わないんだけどインストールしなければならなかったのである。
「Office XP」なんぞ買っても、マイクロソフトを儲けさせるだけなので買いたくない!と思ったのだが、やむを得なかった。
「Office XP Professional」はアカデミックプライスで29800円もしてビックリ。

起動してみても、どこがどう進化しているのかまるでわからなかった。
益々、こんなものいらない、と思った。
それでも一部の人が使い始めると、いずれ周りも使わざる得なくなるだろう。
で、マイクロソフトは大儲けするわけである。

しかし、私はそれはアカンだろうと思うのだ。
だって、他に「Alternativeな選択肢」がないんだから。
選択肢が一個しかないのに、価格の決定権が相手に握られているというこの悔しさ。
腹が立つ!
こんなのは異常な状態である。
これは、マックOSを使ってもなお「Office」に関しては避けられない。
マック版の「Office」はマックOSの救世主のようでありながら、その実、マイクロソフト支配をより強固なものにならしめているに過ぎない。

もちろん、それなりに技術を持った人間ならば、Linuxで暮らすことも出来るが、一般人にあれをやれというのは無理である。
私もあんまりやりたくない。

やっぱり「Alternativeな選択肢」を作らなければならない、と私は思うのだ。
そういう試みはあることはあるのだが、どうも貧弱である。
シェアは低いわ価格も安いわで、儲からないから当たり前といえば当たり前なのだが。

私なんかは、いっそのこと日本の官公庁で統一採用する「Office」みたいなのを作っちゃえばいいんじゃないの?と思ったりしている。
機能を「Office2000」あたりに固定して。
そもそも新しい機能なんかいらないんだから。
決め事しないと絶対誰か抜け駆けするんだよ。(私も買わされちゃったし)

欲しいよねえ、「Alternativeな選択肢」。
なんかシャクに障るので、マイクロソフトを儲けさせなければ満足なんだけど。
試しに「ThinkFree Office」という互換ソフトを使ってみたのだが、やっぱり完全に互換というわけではないところが辛いよね。



<後日談 2002_03_08>


その後、「Office XP」をアンインストールしたのだが、問題発生!
「Office XP」をインストールすると、ついでに「IME2002」もインストールされてしまう。
これがクセ者で、勝手にシステムを変更してしまうのだ。

追加される「テキストサービス」という機能が困ったちゃんで、ATOKのツールバーが出てこなくなってしまう。
しかも、「Office XP」をアンインストールしても「テキストサービス」は消えない。
マイクロソフトのHPにはぬけぬけと「仕様です」と書いてある!
信じられない!

アプリがOSに勝手に機能を追加してしまうという傲慢さ。
以前MS社をOS部門とアプリ部門で分割させようという話が米国で持ち上がっていたが、あれは真っ当な意見だったと今になって痛感する。
あの話は結局どうなったのかな?


<後日談 2002_03_12>

JUSTSYSTEMがパッチを配布していることを知り、ようやく解決。
http://www3.justsystem.co.jp/download/atok/up/win/010918.html


戻る