半年ぐらい前からある声優さんのラジオを聴き始めて、すっかりハマってしまった。 バックナンバーCDを全て聴いた上に、彼がパーソナリティを務める他の番組まで可能な限り片っ端から聴いた。 おそらく半年で500時間分ぐらいは聴いたのではないか。 私が知っている声優さんの話はゲーム関係だけなので、最初は分からないことばかりだったが、検索を掛けながら聴いていたから、そっちの方面もだいぶ分かってきたな。 オタクの世界でも最も危険なゾーンに足を踏み入れてしまったような気がしないでもない。 調べてみて分かったことには、声優さんの世界では割と簡単にアイドルになれるみたいだ。 すごく可愛くなくてもアイドルとして通用する。 しかし、仕事の単価は安いし、新人は毎年雨後の竹の子のように出てくるし、なかなか食えないらしい。 ちゃんと食える人はごく一部の人気声優だけ。 そこで、若手の声優さんってのは握手会やらお渡し会やらを開いて、ファンにサポートして貰う。 酷いのになると、お食事会とかいって、飯までお世話になるそうだ。 なんか不特定多数のパトロンがいるみたいな感じだな。 で、あれ?っと思ったのである。 AKB48って、あれは声優ビジネスのパクリなのかね。 何百万もの消費者から広告費を通じて少しずつ所得を得るのではなく、コアなファンからごっそり頂くというビジネスモデル。 ファンとの距離が近いと対応できる数は減るけど、一人一人からたくさん取れば総体としては変わらないはずだ。 私が秋葉原に通っていた頃にはAKB48はまだ存在していなかったが、声優さんの握手会とか撮影会みたいなのはやってな、老舗電気店の上の方の階で、そういえば。 ああいうのを知らずにAKB48を作ったはずはないよ。 また上手いことに、今時の芸能界にもある意味マッチしたビジネスモデルと言えるんじゃないか。 というのは、ネット関連などで仕事は増えているが、その反面芸能界も仕事の単価は下がってきてるから一人一人の稼ぎは小さくなっていく。 でも、そのぶん数を増やせば稼ぎは維持できるだろう。 育てられるかどうか分からないスーパーアイドルを一人作るより、小ぶりなアイドルをいっぱい抱えた方が効率的なんじゃないか。 いずれにしても秋元康は上手いことやったな。 目の付け所が違う。 その才覚をなぜセガの時に発揮してくれなかったのか。 まったく忌々しいことだよ。 |